パチノッティのダイナモ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 19:41 UTC 版)
これら初期の設計には問題があった。ダイナモが出力する電流には脈動があり、供給する電力を平均すると低出力になるという問題である。イタリアの物理学教授アントニオ・パチノッティは1860年ごろ、2極の回転コイルを多極のトーラス形コイルに置き換えることで問題を解決した。これは、ドーナツ形の鉄の輪に連続的に導線を巻きつけ、その周囲の各所に整流子との接点を設けたものである。整流子の接点は多数存在することになり、コイルの各部分が連続的に磁石のそばを通ることで平滑な電流を生じさせることができる。
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