パズルに対する説明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 00:00 UTC 版)
「為替レート断絶パズル」の記事における「パズルに対する説明」の解説
モーリス・オブストフェルドとケネス・ロゴフは、為替レートは変動が非常に大きい一方で、利子率やGDPなどの他のマクロ経済変数は変動が小さく、両者の変動の違いをモデルを用いて説明することが困難であることを指摘している。そして、この変動の差異を説明するには、例えば貿易財と非貿易財を導入し、さらに名目価格が粘着的(あるいは硬直的)なモデルを考えることを示唆している。これによって、為替レートが変動しても、短期的には国の物価水準には大きな影響はなく、他のマクロ経済変数にも影響しないことになる。 初期の研究で為替レート断絶のパズルが観察されたのは、その研究において(1)前向きな(forward-looking)為替レート決定要因を考慮していなかったこと、(2)国家間の利子率が等しくなり得ないこと、(3)為替レートは経済主体の期待収益に対する期待に大きく影響されること―などを考慮していないから発生したものであると指摘している研究もある。
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