バーンスタインによる解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 14:27 UTC 版)
「交響曲第6番 (ショスタコーヴィチ)」の記事における「バーンスタインによる解釈」の解説
同時代に活躍した指揮者であるレナード・バーンスタインは、この曲に関して次のように解説している。以下要約。 チャイコフスキーの「悲愴」とこの曲は共に交響曲第6番で、ロ短調である。そして「悲愴」は音楽史上初めて、長くゆったりとした終楽章を持ってきており、ショスタコーヴィチの第6番は、音楽史上初めて、長くゆったりとした第1楽章になっている。これは偶然などではなく、ショスタコーヴィチの第6番は「悲愴」を受け継いでいるのである。 この曲は当時の世界情勢を反映しており、作曲された1939年にドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が始まったが、独ソ不可侵条約により、ドイツはポーランドのソ連領には侵攻しなかった。「我が国は平和だ。」という偽善を表しているのが、第2楽章、第3楽章である。 第1楽章が長いのは、そこに注目させて、第2・第3楽章の真の狙いを覆い隠すためである。
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