グーセンス:バレエ音楽 「クリノリン・バレエ学校」
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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グーセンス:バレエ音楽 「クリノリン・バレエ学校」 | L'Ecole en Crinoline | 作曲年: 1921-22年 献呈先: アンナ・パブロワ |
作品解説
ヴィクトリア時代のバレエ学校を舞台とした1922年のバレエ作品。
グーセンスはたびたびディアギレフ率いるロシア・バレエ団のために、ドビュッシーやラヴェル、ファリャ、ストラヴィンスキーらの作品を指揮していたため、バレエ音楽への関心はもともと高く、当初のこの作品をディアギレフのために作曲した。しかしディアギレフの手によって取り上げられることはなく、パリのオペラ座へ持ち込むが、またも上演にいたらない。長い年月経た1960年、グーセンスはロイヤル・バレエ団のヴァロアのもとにこの作品上演の依頼を持ちかける。しかしここでも上演は実現することなく62年にグーセンスは他界する。
オーケストレーションは全体の3分の2ほどしか完成していないが、ピアノ版は完成されている。上演こそされなかった作品だが、「駄作」とされるにはあまりに音楽的な内容の豊かさに溢れ、ピアノ曲としての完成度も高い作品である。
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