バッコスの饗宴にまつわる神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 08:37 UTC 版)
「イーノー」の記事における「バッコスの饗宴にまつわる神話」の解説
上記とはまったく別の話がある。イーノーは山中で大山猫に襲われ、そのときにバッコス(ディオニューソス)の狂乱がイーノーに取り憑き、イーノーは大山猫を引き裂いて殺し、そのままパルナッソス山のマイナスたちの酒宴に加わった。アタマースはイーノーが死んだと思ってテミストーを後妻に迎えた。後になってイーノーが健在であることがわかり、アタマースは乳母といつわってイーノーを宮中に入れた。テミストーはこれを見破り、テミストーの子には白い衣装、イーノーの子には喪服を着けさせるようイーノーにいいつけ、翌日護衛に命じて喪服の子供を殺させた。しかし、イーノーは危険を察して子供の服を取り替えていたので、殺されたのはテミストーの子だった。アタマースはこれによって乱心したのだという。 エウリピデースのギリシア悲劇『バッコスの信女』では、イーノーは姉妹のアガウエー、アウトノエーとともにディオニューソスの饗宴に加わり、これを阻止しようとしたアガウエーの息子でテーバイ王であるペンテウスの身体を引き裂いて殺す。
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