ハンセン病文学全集での批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 10:23 UTC 版)
「島比呂志」の記事における「ハンセン病文学全集での批評」の解説
加賀乙彦による。 島比呂志は、さまざまな手法によって小説をつむぎ出す人である。その多彩な技法を駆使する作者の力量を認めざるを得ない。閉ざされた状況に投げこまれた人が、北條民雄風のとじこまれた環境、囚われの状況とこの島比呂志の主題とする戦後の開かれた環境にゆえにかえって世の差別や誤解がおこってくる状況とは、ずいぶん距離がある。そして戦後の状況を書くにはモダニズム風の島比呂志の文学もまた存在理由があったのだと私は考えている。
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