ハマル=ダバン山脈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/19 14:10 UTC 版)
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ハマル=ダバン山脈 | |
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所在地 | ロシア連邦ブリヤート共和国、イルクーツク州 |
最高峰 | バイシント=ウラ(2995 m) |
延長 | 420 km |
幅 | 65 km |
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ハマル=ダバン山脈(ロシア語: Хама́р-Даба́н、ブリヤート語: Хамар дабаан)はバイカル湖の南を東西に延びる山脈。
概要
イルクーツク州とブリヤート共和国に跨っており、多くが両者の境界である。ブリヤート語でхамарは「鼻」、дабанは「上り坂、峠」の意。バイカル湖岸をハマル=ダバン山脈に平行してシベリア鉄道の東シベリア鉄道支社(ВСЖД)管轄区域が通る。
ハマル=ダバン山脈の北部は沿バイカルで最も湿潤な地域(年間降水量約1200mm)で豊かな植生、南部はツンドラ植生が主。森林は針葉樹が殆どで太古からの生き残りのポプラ林、カバノキ、高高度では高山草地、ハイマツ、ヒメカンバが見られる。
最高峰はバイシント=ウラ(Байшинт-Ула;2995m)。もっとも人気がありアクセスしやすい山がチェルスキー峰(пик Черского;2090m)で毎年何千もの観光客が訪れる。
ハマル=ダバン山脈は多くの湖を有する。最大でよく知られているのはソボリノエ湖(Соболиное озеро)。小さなものにパトヴォエ湖(Патовое озеро)、チョルトヴォ湖(Чёртово озеро)など。
主な河川はウトゥリク川(Утулик)、スネージナヤ川(Снежная)、テムニク川(Темник)、ハラ=ムリン川(Хара-Мурин)。
主な生息動物はヒグマ、ヘラジカ、オオカミ、キツネ、リス、ヨーロッパオオライチョウ、ホシガラス、キツツキ、エゾライチョウ。川にはカワヒメマス ( Grayling ) 、レノック (Lenok)、ローチといった魚が棲む。
遭難事件
1993年8月にハイキングをしに来たカザフスタン人グループ7人が遭難し、生還した1人を除く6人が不可解な死を遂げた[1]。
写真
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冬のハマル=ダバン山脈(ウラン=ウデ行き機上より)
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ブリヤート共和国カメンスクの集落付近のハマル=ダバン山脈の北斜面
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ハマル=ダバン山脈の南斜面(ウラン=ウデ付近)
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チョルトヴォ湖
脚注
- ^ “«Бурятский перевал Дятлова». Что погубило тургруппу Людмилы Коровиной” (ロシア語). Газета.Ru (2022年5月3日). 2025年3月19日閲覧。
外部リンク
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