ハダカオオカミウオ科とは? わかりやすく解説

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ハダカオオカミウオ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/01 08:40 UTC 版)

ハダカオオカミウオ科
Cryptocanthodes maculatus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ゲンゲ亜目 Zoarcoidei
: ハダカオオカミウオ科 Cryptacanthodidae
: ハダカオオカミウオ属 Cryptacanthodes
英名
Wrymouths
下位分類
本文参照

ハダカオオカミウオ科学名Cryptacanthodidae)は、スズキ目ゲンゲ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。ハダカオオカミウオ属のみ1属で構成され、ハダカオオカミウオなど冷たい海で暮らす底生魚を中心に4種が記載される[1]

分布・生態

ハダカオオカミウオ科の魚類はすべて海水魚で、北半球の寒冷な海に分布する[1]Cryptacanthodes maculatus のみが大西洋北アメリカ東岸)に生息し、残る3種は北太平洋から知られている[1][2]

本科は沿岸から水深数百メートルにかけての泥底域で生活する底生魚のグループで、海底に複数の出口をもつトンネルを作って生活する。食性肉食性で、甲殻類などの無脊椎動物を主に捕食する[2]

形態

ハダカオオカミウオ科の仲間は一般に細長く、前半は筒状で後半は左右に平たく側扁した体型をもつ。体色は褐色から桃色調で、最大種では全長120cmに達する。口は大きく斜め上向きで、ほぼ垂直となっている。側線は退化的で、大きく開口した表面感丘に置換される。微小な円鱗をもつ Cryptacanthodes giganteus 以外の種類はを欠く。浮き袋をもたない[2]

背鰭と臀鰭の基底は長く尾鰭のすぐ近くまで伸び、尾鰭と連続する種類もある。背鰭の棘条は60-80本、臀鰭は0-3本の棘条と43-52本の軟条で構成される[1]。胸鰭は非常に小さい[2]。腹鰭をもたないが、支持骨格は存在する。鰓耙は短く、15本に満たない。椎骨は71-88個[1]

分類

ハダカオオカミウオ属の1種(Cryptacanthodes maculatus)。本科魚類は生涯の多くの時間を、海底に掘ったトンネル内で過ごすとみられている

ハダカオオカミウオ科にはNelson(2016)の体系において1属4種が認められている[1]

  • ハダカオオカミウオ属 Cryptacanthodes
    • ハダカオオカミウオ Cryptacanthodes bergi
    • Cryptacanthodes aleutensis
    • Cryptacanthodes giganteus
    • Cryptacanthodes maculatus

出典・脚注

  1. ^ a b c d e f 『Fishes of the World Fifth Edition』 p.480
  2. ^ a b c d Cryptacanthodidae”. FishBase. 2025年4月1日閲覧。

参考文献

外部リンク





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