野路葵
ノジアオイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/01 14:59 UTC 版)
ノジアオイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ノジアオイの花。6弁のこともある
(2025年6月 沖縄県石垣市) |
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Melochia corchorifolia L. | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ノジアオイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
chocolateweed, redweed |


ノジアオイ(学名:Melochia corchorifolia[1])はアオイ科ノジアオイ属の一年生~多年生草本。旧アオギリ科。
特徴
高さ30–90 cm。茎はやや木質で強靭。葉は卵形~長三角形、縁辺に低い鋸歯があり、葉身は波打つ。葉柄は短い[2]とも葉身とほぼ同長[3]ともされる。葉柄の基部に糸状の托葉がある。花は頭状に集まる。花の中心付近は黄色い。花弁は5枚で長さ7 mmほど、白色、桃色~淡紫色で倒卵形。開花期は夏~秋。雄しべは5個[4][2][3]。
分布と生育環境
熱帯アジア原産とされ、オーストラリア、北アメリカ、アフリカに広く帰化。東南アジアでは水田や畑の雑草とされる[2]。国内では四国、九州、南西諸島に分布。海に近い所に生育する[3]。国内自生の他、近年は港湾付近や米軍基地、牛糞を撒いた畑地などで発生がみられ、これらは帰化したものと考えられている[2][5]。
近縁種
同属のキダチノジアオイ M. villosissima[6]は低木で、葉柄が葉よりはるかに短い。小笠原(硫黄列島)の海岸などの岩礁地に産する[3]。
脚注
参考文献
- 池原直樹「ノジアオイ」『沖縄植物野外活用図鑑』 3巻《帰化植物》、新星図書出版、1979年、113頁。
- 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著「ノジアオイ」『日本帰化植物写真図鑑 : Plant invader 600種』全国農村教育協会、2001年、198頁。ISBN 4881370855。
- 中山博子 著「ノジアオイ」、神奈川県植物誌調査会 編『神奈川県植物誌2018電子版』神奈川県植物誌調査会、2018年、1084頁。 ISBN 9784991053726。
- 米倉浩司 著「ノジアオイ、キダチノジアオイ」、大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司 編『フィールド版改訂新版 日本の野生植物』 2巻、平凡社、2021年、123–124頁。 ISBN 9784582535396。 ※ キダチノジアオイの学名をM. compacta var. villosissimaとしている
外部リンク
- ノジアオイ 西表島植物図鑑
- ノジアオイ 身近な野の花 みやざきの植物散策
- ノジアオイ 愛媛県の絶滅のおそれのある野生生物 愛媛県レッドデータブック2014
- ノジアオイ(野路葵) 野の花賛花
- Melochia corchorifolia 西アフリカのサバンナ低湿地帯の雑草データベース 国際農研
- ノジアオイ GKZ植物事典
- ノジアオイのページへのリンク