ニコライ・グネージチとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 詩人 > ロシアの詩人 > ニコライ・グネージチの意味・解説 

ニコライ・グネージチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 18:10 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ニコライ・グネージチ

ニコライ・イヴァノヴィチ・グネージチНикола́й Ива́нович Гне́дич; Nikolay Ivanovich Gnedich, 1784年2月13日ユリウス暦 2月2日) - 1833年2月15日ユリウス暦 2月3日))は、ロシアの詩人、翻訳家。

人物

ポルタヴァの古い中流貴族の家に生まれた。同地の文学学校、ハリコフの中等学校で古典語を学び、モスクワ大学ギリシア文学ラテン文学を研究した。卒業後ペテルブルクでヤズィコフやラジーシチェフ、カテーニンらと知り合ったほか、カプニストを通じてロシア詩壇に君臨していたガヴリーラ・デルジャーヴィンの知遇を得た。ジュコーフスキーバーチュシュコフ英語版と親しかった。

大学在学中に始めた詩作を、文部省に勤めてからも続けた。田園詩『漁夫』 Рыбаки (1822)が代表作。シラーシェイクスピアヴォルテールを翻訳し、演劇の発展にも貢献した。

最大の功績は20年以上の歳月を費やした『イーリアス』のロシア語訳全24巻(1807-1829)で、今なお読み継がれる名訳として、自作の詩以上に有名である。未完に止まったコストロフの訳業を継いだもので、当初は十二音綴詩形を採用していたが、1813年以降は古典主義からの脱却を図って六歩格を用いることになる。当時ロシア文学界が古典主義からセンチメンタリズムへの過渡期にある中、ウヴァーロフプーシキンら若手の文学者の支持を集めた。守旧派は初めこそ批判したものの、次第に真価を認めざるをえなかった。六歩格以外の工夫として、原典の人工言語に対応して、文語俗語方言を混淆した点が挙げられる。

参考文献

  • 沓掛良彦「グネージチ訳「イーリアス」について」『人文研究』25, 1973 / 26, 1974
  • 集英社世界文学大事典

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、グネージチに関するカテゴリがあります。




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ニコライ・グネージチ」の関連用語

ニコライ・グネージチのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニコライ・グネージチのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニコライ・グネージチ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS