ナヴラートリの伝統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 14:22 UTC 版)
パールヴァティーもしくはドゥルガーへ捧げられる5種類のナヴラートリが存在するが、現在ではこの内の三つしか祝われていない。 シャラド・ナヴラートリ(शरद नवरात्रि) 数あるナヴラートリの中でも最も重要なもので、これを指して単にナヴラートリと言う場合や、他の時期のナヴラートリと区別すべく、「マハー・ナヴラートリ」(महा नवरात्रि:「大ナヴラートリ」の意)と呼ばれることもある。シャラド(冬の始まり、9月-10月頃)の時期に行われ、ドゥルガーによるマヒシャの抹殺を祝う。この祭りはインドのほぼ全域で行われ、特に北インドでは西部から東部まで広く盛んである。 ヴァサント・ナヴラートリ(वसंत नवरात्रि) ヴァサント・リトゥ(夏の始まり、3月-4月)に北インドで祝われる。ジャンムー・カシミール州の冬の州都ジャンムーにあるヴァイシュノ・デーヴィー寺院ではこの時期にナヴラートリが祝われる。 アーシャーダ・ナヴラートリ(आषाढ नवरात्रि) 7月-8月にかけて行われ、ヴァラーヒー女神を崇める信徒たちにとっては特に重要な祭りである。ヴァラーヒー女神は、ドゥルガーがマヒシャを倒したことが記されているヒンドゥー教の文献『デーヴィー・マーハートミャ』に登場する7人のマートリカー(女神たち)の1人である。北部ヒマーチャル・プラデーシュ州では「グヒヤー・ナヴラートリ (गुहिया नवरात्रि)」とも呼ばれている。
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