テツギョとは? わかりやすく解説

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てつ‐ぎょ【×轍魚】

読み方:てつぎょ

轍(わだち)にたまった水の中でもがく困窮しているもののたとえ。→轍鮒(てっぷ)


てつ‐ぎょ【鉄魚】


轍魚

読み方:テツギョ(tetsugyo)

困窮迫られているもの。

別名 轍鮒


鉄魚

読み方:テツギョ(tetsugyo)

コイ科淡水魚

学名 Carassius auratus


テツギョ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/11 16:18 UTC 版)

テツギョ

テツギョ(鉄魚)とはコイ科の1種であり、体長は15cm程度で、鉄錆色をしたその体色から鉄魚と呼ばれる。

概要

琉球金魚(市販)と野生ヒブナ(沖縄)をかけ合わせた結果。色彩の有無、鰭の長短、透明鱗の有無など、テツギョ様の個体を含めて、様々な個体が生まれた。

宮城県加美郡魚取沼で1922年に発見された鰭の長いフナ。1933年、魚取沼一帯は鉄魚生息地として国の天然記念物に指定された[1]

古くからフナはキンギョの雑種ではないかという俗説があり、松井圭一による実験で、フナとキンギョを交配させるとテツギョのような魚が生まれた[2]。また、フナと琉金との交配でもテツギョのような魚が生まれる。

ミトコンドリアDNA及び核DNAの解析の結果、ゲンゴロウブナではない日本産フナ属と金魚の雑種であることが判明した[3]

魚取沼以外のテツギョ

若畑沼のテツギョ

山形県尾花沢市大字母袋若畑沼に生息している。1953年に県の天然記念物に指定された[4]

法念寺のテツギョ

三重県尾鷲市三木里町にある法念寺の中庭にある池で1956年に発見された。1946年頃にキンギョとギンブナの交配により生まれたものと考えられている。1958年に県の天然記念物に指定された[5]

脚注

  1. ^ 魚取沼テツギョ生息地 - 国指定文化財等データベース”. kunishitei.bunka.go.jp. 文化庁. 2023年8月12日閲覧。
  2. ^ 松井佳一『科学と趣味から見た金魚の研究』弘道閣、東京、1935年。doi:10.11501/1232821 
  3. ^ 冨澤輝樹、木島隆、二見邦彦 ほか、「ミトコンドリアDNA および核DNA の解析による魚取沼テツギョの起源」 魚類学雑誌 2015年 62巻 1号 p.51-57, doi:10.11369/jji.62.51
  4. ^ 若畑沼鉄魚生息地 - 山形の文化財検索サイト「山形の宝 検索navi」”. www.pref.yamagata.jp. 山形県. 2023年8月12日閲覧。
  5. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財 / 情報データベース / 法念寺の鉄魚”. www.bunka.pref.mie.lg.jp. 三重県教育委員会. 2023年8月12日閲覧。




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