ツノアイアシ属とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ツノアイアシ属の意味・解説 

ツノアイアシ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/03 00:10 UTC 版)

ツノアイアシ属
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
亜科 : キビ亜科 Panicoideae
: ツノアイアシ属 Rottboellia
学名
Rottboellia
和名
ツノアイアシ属

ツノアイアシ属Rottboellia L. f.)は、イネ科植物の群。円柱状、あるいは平らになった棒状の花序を作り、小穂はその表面のくぼみに納まる。

特徴

一年生草本[1]。葉舌は膜質。花序は葉の腋から出て、柄の先には単一の総(小穂のつく枝)をつける。総は円柱状か、あるいはそれが平らになった形をしており、節毎に小穂をつける。小穂は無柄小穂と有柄小穂の対になっており、ただし有柄小穂の柄は一部、あるいはその全体が花序の柱軸と融合している。そのために有柄小穂と言いつつ、見かけ上で柄がないように見える[2]。また総の表面には強いくぼみがあり、小穂はそのくぼみに嵌まり込むようになっている。小穂に芒はない。無柄小穂は第1包頴が革質、第2包頴は薄い革質、それらの内側にある第1小花の護頴と第2小花の護頴と内頴は薄膜質。有柄小穂は草質になっており、無柄小穂と同じくらいの長さか、あるいはやや短い。

学名はオランダの植物学者の C. F. Rottboell に因んだものである[2]

分布と種

旧世界熱帯域に4種が知られる。

日本には在来種はなく、以下の種が帰化している。

類似の群

円柱状の総を単生し、有柄小穂と無柄小穂が対をなし、それが総の表面に張り付いている形になっている点で共通するのがウシノシッペイ属 Hemarthria であるが、この群では対をなす小穂はほぼ同型である点で異なっている。チャボウシノシッペイ属 Eremochloa もそれらの点では共通するが、この群では有柄小穂は柄を残してほぼ退化している。またこの群のものはごく小柄な多年草である。

出典

  1. ^ 以下、大橋他編(2016),p.94
  2. ^ a b 初島(1975),p.712

参考文献

  • 大橋広好他編、『改定新版 日本の野生植物 2 イネ科~イラクサ科』、(2016)、平凡社
  • 初島住彦 『琉球植物誌』追加・訂正版、(1975)、 沖縄生物教育研究会



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ツノアイアシ属のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ツノアイアシ属」の関連用語

ツノアイアシ属のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ツノアイアシ属のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのツノアイアシ属 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS