チャパノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/30 15:44 UTC 版)
チャパノ(Ciapanò、北イタリアのいくつかの方言での名称。「集めるな」、文字通りには「取るな」という意味)またはトラヴェルソーネ(Traversone、中央イタリアでは一般的にこう呼ばれる)は、もっとも少ない得点を得ることをゲームの目的とする。ある競技者が21点以上を得るまでゲームを続け、もっとも少ない点を取った競技者が勝つ。カッポット(cappotto)、すなわち11点すべてを集めた場合、その競技者は0点となり、ほかのすべての競技者が11点になる。 チャパノは2人以上で競技する。4・5人の場合は競技者は各自単独で戦う。手札は4人なら10枚、5人なら8枚になる。競技者が2人の場合は通常と同じである。競技者が3人の場合、ディーラーの右隣の競技者が14枚、それ以外が13枚の手札を得る。14枚のカードを持った競技者は、手札の中から1枚を選んで自分の右隣に渡す。受けとった競技者は、同様に1枚を右隣に渡す。最後のひとりは1枚を自分の横に置く。このカードは最後のトリックの勝者のものになる。 チャパノのローカルルールのひとつでは、ある特定のカード(ふつうは棍棒のA)を取ると11点が得られる。これは他のすべてのカードの点数の合計より大きい。このルールでは誰かが101点に達したときに終了する。それ以外のルールの違いはない。
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