チコメコアトルとは? わかりやすく解説

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チコメコアトル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 07:46 UTC 版)

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チコメコアトル
マリアベッキアーノ絵文書のシロネン(チコメコアトル)

チコメコアトル(Chicomecoatl)は、チコモロツィン(Chicomolotzin、「7つ(chicome)のトウモロコシの穂(olotl)様(-tzin)」)とも言い、アステカ神話に伝わる栄養及び豊穣(特にトウモロコシ)の女神である。 トウモロコシの神として崇拝されているセンテオトルとも近い関係にある。

その名は中央アメリカで一般に見られる260日の暦(トナルポワリ)に由来し、「七の」を意味する[1]

別名としてチャルチウシワトル(Chalchiuhcihuatl、ヒスイの女)、およびシロネン(Xilonen)がある。後者は未成熟状態のトウモロコシのやわらかい緑の穂を意味する[2]

図像学的には水の女神チャルチウトリクエと共通する点が多く、顔に短い線が描かれ、また大きな頭飾りをつけている[1]。巨大な頭飾りはアマカリ(amacalli、紙の家)と呼ばれ、チコメコアトルのもっとも目立つ特徴になっている[3]。主にトウモロコシがチコメコアトルの象徴であり、手か背中にトウモロコシのを持った姿で描かれることが多い[1]

を運ぶ若い女性太陽として使用するをもたらす女性としても描かれている。

脚注

参考文献

  • Miller, Mary; Taube, Karl (1993). The Gods and Symbols of Ancient Mexico and the Maya: An Illustrated Dictionary of Mesoamerican Religion. Thames & Hudson. ISBN 0500050686 (日本語訳:『図説マヤ・アステカ神話宗教事典』東洋書林、2000年)
  • Taube, Karl (2001). “Maize: Iconography and Cosmological Significance”. The Oxford Encyclopedia of Mesoamerican Cultures. 2. Oxford University Press. pp. 150-152. ISBN 0195108159 



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