ダイバージェント法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 06:04 UTC 版)
ダイバージェント法では、官能基を複数持つ分子をコアに使い、そこから枝を伸ばすことで合成を進めていく。枝を伸ばすのにはマイケル付加が使われることが多い。 ダイバージェント法では、反応で使われるべき官能基が未反応のまま残っていると、最終的な分岐の数と長さが枝ごとに異なる不完全なものになることがあるので、反応には完全性が求められる。不完全なデンドリマーが混じっていると、デンドリマーの特性が落ちる場合があるが、サイズにはそれほど違いが無いため、設計通りにできたデンドリマーと不完全なデンドリマーとを分離するのは非常に難しい。 この方法で合成されるデンドリマーには、PAMAMデンドリマー、ポリプロピレンイミンデンドリマー、ポリリシンデンドリマーなどがある。
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