タンギス綿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:26 UTC 版)
1901年、ペルーで「綿立枯れ病」、より正確には「フザリウム立枯病」(Fusarium vasinfectum) が流行し、綿花生産が打撃を受けた。ペルー中に蔓延したこの病害は、菌が根から入り込み、完全に枯らしてしまうものだった。ペルー在住のプエルトリコ出身の農家 Fermín Tangüis は、この病害に強いワタ属の種を求めて発芽実験を繰り返した。10年間の試行錯誤を経た1911年、Tangüis はこの病害に強いワタ属の種を開発した。それまでより40%も長く太い繊維ができ、水が少なくても育つ優秀な種である。タンギス綿と呼ばれるこの種は、今ではペルーの綿花生産量の75%を占めている。
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