ゾース・ロンリー・ロンリー・ナイツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/02 13:25 UTC 版)
「ゾース・ロンリー・ロンリー・ナイツ」 | ||||||||
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アール・キング の シングル | ||||||||
A面 | Baby You Can Get Your Gun | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | シングル | |||||||
録音 | ||||||||
ジャンル | リズム・アンド・ブルース、ブルース | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | エイス・レコード 509[3] | |||||||
作詞・作曲 | Earl King, Johnny Vincent | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
7位 (米国 R&B) (1955年) | ||||||||
アール・キング シングル 年表 | ||||||||
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ゾース・ロンリー・ロンリー・ナイツ (Those Lonely, Lonely Nights)は、ニューオーリンズ出身のR&Bギタリスト、シンガーのアール・キングが作詞作曲し、レコーディングした楽曲。
概要
1955年にエイス・レコードよりシングル「ベイビー・ユー・キャン・ゲット・ユア・ガン」 のB面としてリリースされた。キングにとって、スペシャルティ・レコードからの移籍後、同レーベルでの最初のシングルであった。
レーベルの社長のジョニー・ヴィンセントは、キングとヒューイ・"ピアノ"・スミスを含むバンドのメンバーをエイスが事務所を構えるミシシッピ州ジャクソンに呼び寄せ、レコーディングを行なった。最初の晩に「ゾース・ロンリー・ロンリー・ナイツ」を収録。リリースされたバージョンはギターのチューニングが狂っているが、ヴィンセントはチューニングに問題のない別バージョンもあったものの、こちらの方がヴォーカルの感情移入がよいと判断し、あえてこれを採用した[4]。
「ゾース・ロンリー・ロンリー・ナイツ」はギター・スリムに影響を受けたシンプルな2コードのバラードであり、スミスのトレードマークとも言えるトリルを駆使したピアノがフィーチャーされている。ドクター・ジョンは、この曲を「南ルイジアナの2コード・バラードの古典」と説明してた。その後のスワンプ・ポップの原型とも言えるサウンドとなっている[5]。
同年8月20日にビルボードのR&Bチャートに初登場し、最高位7位のヒットとなった[6]。この年設立されたばかりのエイスにとって初のヒット・シングルとなっている[5]。
シングル
年 | 曲名 | レーベル名 | レコードNo. | 最高位 | |
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米国ポップス[6] | 米国R&B[6] | ||||
1955 | A: Baby You Can Get Your Gun B: Those Lonely, Lonely Nights |
Ace | 509 | — — |
— 5 |
参加ミュージシャン
- アール・キング Earl King - ボーカル、ギター
- ヒューイ・"ピアノ"・スミス Huey "Piano" Smith - ピアノ
- ローランド・クック Roland Cook - ベース
- ジョー・ダイソン Joe Dyson - ドラムス
- 不明 - サクソフォーン
主なカバー・バージョン
年 | アーティスト名 | 収録アルバム |
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1955年 | ジョニー・"ギター"・ワトソン | シングル・リリース |
1959年 | デイル・ホーキンズ | シングル・リリース |
1972年 | ドクター・ジョン | 『Dr. John's Gumbo』 |
1991年 | ケイティ・ウェブスター | 『No Foolin'!』 |
脚注
- ^ Record Details:Those Lonely, Lonely Nights (45cat) 2025年1月22日閲覧
- ^ a b Fancourt, Les; McGrath, Bob (2012). Blues Discography 1943 - 1970 Later Years (2nd Edition). Eyeball Productions. p. 351
- ^ Earl King-Those Lonely, Lonely Nights (Discogs) 2025年1月22日閲覧
- ^ Himes, Geoffrey (2021年2月2日). “Earl King: Poet Laureate of New Orleans”. The Bitter Southerner. 2025年1月22日閲覧。
- ^ a b Quine, Tim (2014年3月22日). “Earl King: Let the Good Times Roll”. Rubber City Review. 2025年1月22日閲覧。
- ^ a b c Joel Whitburn's Top R&B Singles 1942-1988 (Record Research), P. 380
- ^ Second Hand Songs: Those Lonely, Lonely Nights
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