ソフト・パワーの限界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 02:35 UTC 版)
「ソフト・パワー」の記事における「ソフト・パワーの限界」の解説
一方で、ジョセフ・ナイはソフト・パワーの限界についても言及している。それは、ソフト・パワーにおける魅力により、国家の望む結果が得られる可能性が高い場合もあれば低い場合もあるというところによる。概してソフト・パワーとなり得るその国の魅力とは関係する国々とある程度似ている状況であり、かつその魅力の効果は分散型で漠然としていることにもよる。好意で行動しても相手から好意的な対応が得られるとは限らず、効果が分散する親善関係のもとではその具体性に乏しい。まして、自国の映画や大学、教会など非政府組織か独自のソフト・パワーを持ったとき、政府の政策を強化する場合もあれば対立する場合もあるし、ソフト・パワーを測る世論調査などの調査手法がどの程度信用できるのかという点でソフト・パワーに対する懐疑的な見方も存在しているのも事実である。
※この「ソフト・パワーの限界」の解説は、「ソフト・パワー」の解説の一部です。
「ソフト・パワーの限界」を含む「ソフト・パワー」の記事については、「ソフト・パワー」の概要を参照ください。
- ソフト・パワーの限界のページへのリンク