ソニー・グリアとは? わかりやすく解説

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ソニー・グリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/04 08:37 UTC 版)

ソニー・グリア
Sonny Greer
基本情報
出生名 William Alexander Greer
生誕 (1895-12-13) 1895年12月13日
出身地 アメリカ合衆国 ニュージャージー州ロングブランチ
死没 (1982-03-23) 1982年3月23日(86歳没)
ジャンル ジャズ
職業 ミュージシャン
担当楽器 ドラム、チューブラーベル、ゴング、ティンパニ、ヴィブラフォン
活動期間 1910年 - 1966年
共同作業者 エルマー・スノーデン、デューク・エリントン、ワシントニアンズ

ソニー・グリア[1]Sonny Greer1895年12月13日 - 1982年3月23日[2]は、アメリカジャズ・ドラマーにしてボーカリストであり、デューク・エリントンとの仕事で最もよく知られている。

略歴

グリアはアメリカ合衆国ニュージャージー州ロングブランチで生まれ[2]、1919年に出会ったデューク・エリントンと合流する前には、ワシントンD.C.のエルマー・スノーデンのバンドとハワード・シアターのオーケストラで演奏した[2]。彼はエリントンの最初のドラマーとなり、彼のクインテットであるワシントニアンズと一緒に演奏し、エリントンと共にコットン・クラブに移った[2]インディアナ州の「リーディー・ドラム・カンパニー (Leedy Drum Company)」でデザイナーとして働いた結果、グリアはチューブラーベルゴングティンパニヴィブラフォンを含む当時3,000ドル以上の価値がある巨大なドラムセットを構築することができた[3]

グリアは大酒飲みであり、ビリヤード場のハスラー(質屋からドラムを回収する必要があったとき)[2]でもあった。1950年、エリントンはスカンディナヴィア・ツアーに2人目のドラマーであるブッチ・バラードを連れて行くことで、彼の飲酒と時としてある信頼性の低さに応じた。このことがグリアを激怒させ、結果として生じた筋を通すための議論が、彼らの恒久的な疎遠へとつながった[2]

グリアは主にフリーランスのドラマーとして演奏を続け、ジョニー・ホッジス、レッド・アレン、J・C・ヒギンボザム、タイリー・グレン、ブルックス・カーなどのミュージシャンと仕事をしたり、映画に出演したり、自分のバンドを短期間率いたりした[2]。グリアは「A Great Day in Harlem(ハーレムの素晴らしい日)」として知られるアート・ケインによる1958年のモノクロ写真に登場した。1974年にエリントンへのトリビュートの一部となり、アメリカで大きな成功を収めた。

グリアは1982年3月23日、マンハッタンのレノックス・ヒルで心筋梗塞により死亡し、ニューヨーク市ブロンクス区ウッドローン墓地に埋葬されている[4]

ディスコグラフィ

デューク・エリントン

  • Duke Ellington (1957年、RCA Victor)
  • The Duke in London (1957年、Decca)
  • At the Cotton Club (1958年、RCA Camden)
  • Caravan (1958年、RCA Victor)
  • Jazz Cocktail (1958年、Columbia)
  • Johnny Come Lately (1967年、RCA Victor)
  • The Duke Ellington Carnegie Hall Concerts, January 1943 (1977年、Prestige)

ジョニー・ホッジス

  • 『キャッスル・ロック』 - Castle Rock (1955年、Norgran)
  • 『クリーミー』 - Creamy (1955年、Norgran)

その他

  • バーナード・アディソン : High in a Basement (1961年、77 Records)
  • ルイ・アームストロング :Town Hall (1957年、RCA Victor)
  • アール・ハインズ : 『ワンス・アポン・ア・タイム』 - Once Upon a Time (1966年、Impulse!)
  • ライオネル・ハンプトン : Lionel Hampton (1958年、RCA Victor)
  • ルーニー・ジョンソン : Playing with the Strings (2004年、JSP)
  • ブルックス・カー : Soda Fountain Rag (1974年、Chiaroscuro)
  • オスカー・ペティフォード : Oscar Rides Again (2008年、Proper) ※コンピレーション
  • レックス・スチュワート、クーティ・ウィリアムス : Tea and Trumpets (1955年、His Master's Voice) ※EP
  • ヴィクトリア・スパイヴィー : The Queen and Her Knights (1965年、Spivey)
  • ジョッシュ・ホワイト : Sings Ballads, Blues (1957年、Elektra) ※日本盤CDは『ジョッシュ・アット・ミッドナイト』との2in1で再発

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ソニー・グリアー」の表記もある。
  2. ^ a b c d e f g Colin Larkin, ed (1992). The Guinness Who's Who of Jazz (First ed.). Guinness Publishing. p. 174. ISBN 0-85112-580-8 
  3. ^ Drummerworld: Sonny Greer”. 2018年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月21日閲覧。
  4. ^ Wilson, John S. (1982年3月25日). “SONNY GREER, 78, ELLINGTON DRUMMER, IS DEAD” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1982/03/25/obituaries/sonny-greer-78-ellington-drummer-is-dead.html 2022年10月20日閲覧。 

参考文献

  • Ian Carr, Digby Fairweather & Brian Priestley. Jazz: The Rough Guide. ISBN 1-85828-528-3

外部リンク




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