セビリャ司教に
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 18:30 UTC 版)
兄のレアンデルが死ぬと、イシドールスは後任としてセビリャ大司教についた。セビリャ大司教としての長い在任期間中、彼は崩壊と混乱を食い止めることに費やした。古代ローマ帝国の制度と古典古代の学問は急速に失われており、ほぼ2世紀にわたってゴート族の支配を受けてきたヒスパニアでは、ゴート族の野蛮な支配が文明社会を逆行させる恐れがあった。霊的な統一と同様に、世俗的な幸福もそれぞれ異質な文化の完全な融合によりもたらされると考え、イシドールスはさまざまな民族で成り立っていた西ゴート王国を、均一な国民に統合しようとした。そのためにイシドールスは宗教と教育のあらゆる資産を利用し、それは完全な成功をもたらした。西ゴート族の間に深く根を張っていたアリウス派信仰を完全に根絶し、宗教的な規律がヒスパニアのいたるところで強化された。
※この「セビリャ司教に」の解説は、「イシドールス」の解説の一部です。
「セビリャ司教に」を含む「イシドールス」の記事については、「イシドールス」の概要を参照ください。
- セビリャ司教にのページへのリンク