ステノとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > > ステノの意味・解説 

ステノ

名前 Steno

ニコラウス・ステノ

(ステノ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 17:25 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ニコラウス・ステノ

ニコラウス・ステノ(ラテン語:Nicolaus Steno)またはニールス・ステンセン(デンマーク語:Niels Steensen, 1638年1月11日ユリウス暦1月1日) - 1686年12月5日(ユリウス暦11月25日)) は、デンマーク生まれの17世紀の科学者、カトリック教会司教福者に列せられる。化石の研究から地層の生成を考察した『固体の中に自然に含まれている固体についての論文への序文』(1669年)[1]地質学の先駆的な著書である。解剖学の分野で耳下腺管(ステノ管)を発見した。

人物・生涯

Elementorum myologiae specimen, 1669

ステノはコペンハーゲン金細工職人の息子として生まれた。コペンハーゲン大学に学んだが、スウェーデンデンマークの間で戦争がおこり、学業を続けるためにアムステルダムに移らざるをえなくなった。ライデン大学医学の学位をえた後、解剖術の才能を示し、有名な解剖学者となった。解剖学の著書『脳の解剖についての講義』がある。その後1年ほどパリに滞在した。

1665年フィレンツェに移り、アカデミア・デル・チメントのメンバーになりフェルディナンド・デ・メディチの保護をうけて、自然科学の研究をおこなった。自らの解剖学的知識と化石の類似とトスカーナ地方を中心とするイタリアの地形、地層の観察から、地層の生成に関する研究の成果『固体の中に自然に含まれている固体についての論文への序文』を出版した[2]

その後、1667年、それまで信仰していたルーター主義からカトリックに改宗。フィレンツェで神学の勉強を始め、1675年、司祭に叙階され、1677年、司教となり、ドイツ北部にて、数少ないカトリック教徒のために尽力した。晩年は、科学的研究から離れていた。1988年、教皇ヨハネ・パウロ2世の手によって福者の位にあげられている。

著作

『プロドロムス―固体論』山田俊弘訳、東海大学出版会、2004年、ISBN 4486016688

脚注・参考文献

  1. ^ 原題は"De solido intra solidum naturaliter contento dissertationis prodromus"、英語では"Preliminary discourse to a dissertation on a solid body naturally contained within a solid" 。日本語では『プロドロムス』とも略称される。
  2. ^ ガブリエル・ゴオー 『地質学の歴史』 菅谷暁訳、みすず書房、1997年(原著1987年)、86-102頁。ISBN 4622039583

関連書籍

  • 評伝『なぜ貝の化石が山頂に?』("The Seashell on the Mountaintop")アラン・カトラー著、鈴木豊雄訳、清流出版、2005年、ISBN 4860291166

関連項目


「ステノ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ステノと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「ステノ」に関係したコラム

  • 株式の投資判断とされる配当利回り変化率とは

    株式の投資判断とされる配当利回り変化率とは、現在の配当利回りが、過去の配当利回りと比べてどのくらい変化したかをパーセンテージで表したものです。配当利回りは、次の計算式で求めることができます。配当利回り...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ステノ」の関連用語

ステノのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ステノのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニコラウス・ステノ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS