Ϛ
(スティグマ_(ギリシア文字) から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/25 09:59 UTC 版)
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( |
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| ギリシアの数字 | |||
| スティグマ | ( |
サンピ | |
( |
コッパ | ||
Ϛ, ϛ(スティグマ、stigma)はギリシア文字の1つである。Σ(シグマ)とΤ(タウ)との合字から生まれた。ギリシア数字で6を表すのに用いられる。現代ギリシア語では、よく似た文字であるシグマの語末形 "ς" で代用されるが、本来は別の字である。
概要
9世紀から10世紀にかけてギリシア文字の小文字が普及し、στ が合字として
や
のように書かれるようになった(三日月形のシグマが用いられている)。これが直接の由来である。
今日の活字体では、シグマの語末形 "ς" に比べて、スティグマのほうが上の部分の曲がりが大きく、また線の右に出る部分が長い傾向がある。歴史的にはさまざまな形で書かれた。
今日のギリシアでは、数字の6を表す際、ϛʹ よりも ΣΤʹ や στʹ が使われることが多い。
符号位置
| 大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ϛ | U+03DA |
- |
ϚϚ |
ϛ | U+03DB |
- |
ϛϛ |
関連項目
- ↅ (ローマ数字) ‐ 紀元初期から6世紀まで使われて、ↅⅠ(7)、ↅⅡ(8)、ↅⅢ(9)にも使われた。
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