ジョージ・エドワード・グラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/17 03:45 UTC 版)
ジョージ・エドワード・グラス George Edward Glass GCIH | |
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![]() 公式肖像写真(2025年撮影) | |
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就任 2025年4月18日 | |
大統領 | ドナルド・トランプ |
前任者 | ラーム・エマニュエル |
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任期 2017年8月30日 – 2021年1月13日 | |
大統領 | ドナルド・トランプ |
前任者 | ロバート・A・シャーマン |
後任者 | ランディ・レヴィン |
個人情報 | |
生誕 | 1960年(64 - 65歳)![]() |
政党 | ![]() |
配偶者 | メアリー・グラス |
子供 | 3人 |
教育 | オレゴン大学 (BS) |
職業 | 実業家 |
ジョージ・エドワード・グラス(英語: George Edward Glass, 1960年 - )は、アメリカ合衆国の実業家、元銀行家。ドナルド・トランプの大口献金者として知られ、第1次トランプ政権では駐ポルトガル大使を務め、第2次政権では駐日大使を務める[1]。対中強硬派とされる[2]。
経歴
1960年、アメリカ合衆国・オレゴン州ユージーン出身。南ユージーン公立高等学校、オレゴン大学を卒業。オレゴン大学では理学博士号を取得した[3]。
1990年に設立された投資バンクのパシフィック・クレスト・セキュリティーズの創業者として経営を指揮した[4]ほか、不動産デベロッパー企業のMGG Development LLCのオーナー、オレゴン大学及びオレゴン健康科学大学の理事を務めた[3][4]。
ドナルド・トランプの大口献金者としても知られる。2017年から2021年までの第1次トランプ政権下では駐ポルトガルアメリカ合衆国大使を務めた[3][4]。2020年にはポルトガルが中華人民共和国より投資を受け入れていることを問題視し、アメリカか中国のどちらかを選ぶよう求め外交的摩擦を生んだ[2]。2024年12月16日には再び大統領に返り咲くことになったトランプは、グラスを第2次政権下における駐日アメリカ合衆国大使に指名すると発表した[5]。
2025年3月13日、アメリカ上院外交委員会の公聴会にてグラスは、「日本との関係はこれまでで最も良い状態」との認識を示した[6]。一方で「日米関係がアメリカの国民にとって役立つものになるようにする」と述べた上で、日本に対し、在日米軍への支援などで相応の負担を求めていく姿勢も示した[6]。
2025年4月8日、アメリカ上院は本会議で駐日大使にグラスを充てる人事を承認した[7]。同年4月18日に大使に着任した[8]。
人物
その経歴から、金融や不動産、科学技術の分野に造詣が深い[2][9]。
2025年5月9日に読売新聞の単独インタビューに応じた際には長男一家が日本に居住していることを明かしており、日本での生活が14年目に入ったほか、孫娘(当時7歳)は日本で生まれ育っている[10]。
出典
- ^ “ジョージ・グラス - 駐日米国大使”. 在日米国大使館と領事館. 2025年4月18日閲覧。
- ^ a b c “トランプ氏、駐日米大使にグラス氏指名=対中強硬派の実業家―1期目にポルトガル大使”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2024年12月17日) 2024年12月17日閲覧。
- ^ a b c Named: George E. Glass to be US Ambassador to Portugal – Washington, DC Portuguese American Journal 27 June 2017
- ^ a b c Glass, George Edward – Portuguese Republic – June 2017 official website of the United States Governmen
- ^ 「次期米駐日大使に実業家グラス氏 トランプ氏発表」『日経電子版』 日本経済新聞社、2024年12月17日。2024年12月17日閲覧。
- ^ a b 日本放送協会 (2025年3月14日). “米 次期駐日大使 在日米軍の日本側負担引き上げ求める考え示す | NHK”. NHKニュース. 2025年3月15日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2025年4月9日). “米 新駐日大使にグラス氏 議会上院の本会議で正式承認 | NHK”. NHKニュース. 2025年4月9日閲覧。
- ^ 奥寺淳「グラス新駐日米大使が着任、トランプ氏は「経済の再構築」に取り組み」『朝日新聞』 朝日新聞社、2024年4月18日。2024年4月18日閲覧。
- ^ 「トランプ氏、駐日大使にジョージ・グラス氏起用と発表…大口献金者の実業家」『讀賣新聞オンライン』 読売新聞社、2024年12月17日。2024年12月17日閲覧。
- ^ 「新米国大使、熱望かない赴任…長男夫妻は日本在住14年で孫娘は日本生まれ「妻も興奮を抑えきれない」」『読売新聞オンライン』(読売新聞)2025年5月10日。2025年5月11日閲覧。
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