ジョン・タヴァーナーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 音楽家 > 作曲家 > イギリスの作曲家 > ジョン・タヴァーナーの意味・解説 

ジョン・タヴァーナー

(ジョン・タヴァナー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 18:36 UTC 版)

ジョン・タヴァーナー

ジョン・タヴァナータヴァーナータバナー)(John Taverner, 1490年頃 - 1545年10月18日)はルネサンス音楽イングランドの作曲家。存命中は当時の人々から最も高く尊敬されたイギリス人作曲家である。

リンカンシャー南部の出身。1520年代初頭にタターシャルTattershallの教会に雇われ、1526年オックスフォード大学カーディナルズ・カレッジ(現クライスト・チャーチ)楽長に就任。1528年ルター派のスキャンダルに連座し、異端信仰の咎で短期間投獄された後、1530年に同職を辞す。その後はボストン自治区Borough of Bostonの聖ボトルフ教区教会St Botolph's Churchより聖職禄を得る。

しばしば伝えられるところによると、タヴァナーは後に音楽を棄て、エセックス伯トマス・クロムウェルの手下として、修道院解散を輔佐したというが、その真相については不明。

タヴァナー作品の多くは声楽曲であり、ミサ曲マニフィカトモテットが含まれる。タヴァナー作品の大半は1520年代以降にさかのぼると思われる。タヴァナーの最も有名なミサ曲は、中世イングランドの俗謡《西風 Westron Wynde 》に基づく《ミサ曲「西風」 The Western Wynde 》であろう(ちなみにジョン・シェパードクリストファー・タイも後に同じ旋律によってパロディ・ミサを作曲している)。《ミサ曲「なんじ聖三位一体に栄光あれ」 Gloria tibi Trinitas 》のベネディクトゥス楽章は、後に多くの他の作曲家により、ガンバ・コンソート用の定旋律に転用され、「イン・ノミネ」(ラテン語で「(神の)御名において」の意味)と題される器楽曲となった。

タヴァナーの生涯は、現代音楽の作曲家ピーター・マックスウェル・デイヴィスにより、オペラの題材に用いられた。また現代音楽の作曲家ジョン・タヴナーは自らを「タヴァナーの末裔である」と称している(が真相は不明)。





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジョン・タヴァーナー」の関連用語

ジョン・タヴァーナーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジョン・タヴァーナーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジョン・タヴァーナー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS