ジチオ炭酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 09:44 UTC 版)
ジチオ炭酸イオン(Dithiocarbonate)は同じくC2v対称性を持つ二価イオンCOS2−2である。塩基水溶液と二硫化炭素との反応から生じる。 CS2 + 2 NaOH → Na2COS2 + H2O 重要な誘導体にキサントゲン酸エステル(ジチオカルボン酸塩のO-エステル、一般式ROCS−2)がある。これらの塩は通常、ナトリウムアルコキシドと二硫化炭素の反応によって調製される。 酸素原子の位置が異なる(RS)2COという構造のエステルもあり、対応するトリチオ炭酸エステル(RS)2CSの加水分解によって得られることが多い。一例として、2つのジチオ炭酸基からなる複素環式化合物である1,3,4,6-テトラチアペンタレン-2,5-ジオンがある。
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