ジキトニン解離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 01:59 UTC 版)
赤血球沈渣(6回洗浄済)と生食を1:9混和。 0.5%ジキトニン液0.5mlを加え1分転倒混和し、900 - 1000G(3400rpm)で5分遠心。赤血球残渣が白くなるまで5回以上洗浄(2分遠心)。 赤血球残渣に0.1Mグリシン塩酸緩衝液2.0mlを混和し1分転倒混和。 900 - 1000Gで5分遠心し、解離液に0.8Mリン酸緩衝液0.2mlを加え、さらに2分遠心し、上清を解離液とする。 目的方法解離液(性状)反応温度反応時間解離液(色)解離後血球の利用試薬解離 エーテル解離 IgG 37 30 - 40分 暗赤色 不可 エチルエーテル 解離 DT解離 IgG 37 5分 暗赤色 不可 ジクロロメタン・ジクロロプロパン 解離 ジキトニン酸解離 IgG 室温 1分 無色 不可 ジキトニン液、グリシン塩酸、リン酸緩衝液 主に直接クームス陽性血球から、抗体が含まれる解離液を入手するために実施。処理血球の検査はできない。酸解離では酵素法で検出するはずの抗体は検出できない。
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