ジェイコブ・ディランとは? わかりやすく解説

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ジェイコブ・ディラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 20:55 UTC 版)

ジェイコブ・ディラン
Jakob Dylan
ジェイコブ・ディラン(2014年)
基本情報
出生名 Jakob Luke Dylan
生誕 (1969-12-09) 1969年12月9日(55歳)
アメリカ合衆国 ニューヨーク
出身地 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル ロック、フォーク、アメリカーナ
職業 歌手ソングライター
担当楽器 ボーカル、ギター、ピアノ、ベース
活動期間 1987年 -
レーベル コロムビアインタースコープヴァージン
共同作業者 ザ・ウォールフラワーズ英語版
公式サイト www.jakobdylan.com

ジェイコブ・ディランJakob Dylan1969年12月9日 - )は、ロックバンドザ・ウォールフラワーズ英語版のリードシンガーであり、作曲家である。ニューヨーク出身。ボブ・ディランの息子。

ザ・ウォールフラワーズ

ザ・ウォールフラワーズは、1989年にロサンゼルスデリカテッセンであるCanter'sで活動を始めた。バンドはヴァージン・レコードと契約し、バンド名がそのままタイトルになったアルバムを製作した。そのカバーは、メンバー全員の足とドラマーのペドロ・ヤノウィッツの犬の写真であった。

デビュー作はほとんど売れず、ヴァージン・レコードを解雇されたが、再結成し、メンバーを入れ替えながら10,000マニアックス、トード・ザ・ウェット・スプロケット、クラッカー、スピン・ドクターズ等のバンドと一緒にツアーを行った。マネージャーのアンドリュー・スレーターのおかげで、インタースコープ・レコードの運営するレーベルと契約することができた。

Tボーン・バーネットのプロデュースで1996年に製作されたアルバム『ブリンギング・ダウン・ザ・ホース』には「6th Avenue Heartache」「One Headlight」等の曲が収録され、世界中で600万枚以上を売り上げた。これは、父のアルバム『血の轍』の20年間の売り上げの3倍に達する。バーネットは『ブリンギング・ダウン・ザ・ホース』の成功は、ディランの家族の名前とは関係がないと語っている[1]。ザ・ウォールフラワーズは2つのグラミー賞を獲得し、「One Headlight」はVH1の1997年度ビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

2007年現在で、ザ・ウォールフラワーズは5枚のアルバムをリリースしている。

2007年秋、ザ・ウォールフラワーズは2年以上ぶりにライブを行い、10月には東海岸、11月には中西部を含む短いツアーを行った。2007年9月、バンドの公式ウェブサイトで、メンバーのラミ・ジャフィーが脱退することが発表された[2]。2008年2月にはカリフォルニア、4月には東海岸、夏にはいくつかのフェスティバルでライブを行ったが、3人編成かまたはマルチプレーヤーのベン・ピーラーが加わって行われた。

ソロ活動

2006年9月20日、ビルボードから、ジェイコブ・ディランがコロムビア・レコードと新しい契約を結んだことが発表された[3]。2005年にインタースコープ・レコードとの契約が終了したザ・ウォールフラワーズの状況については明らかになっていない。

彼は2006年9月21日から放送されたドラマ『Six Degrees』の主題歌「Here Comes Now」を作曲し、「Stardust Universe」は2006年10月25日から放送された『ジェリコ 閉ざされた街』の主題歌に使われた。

ザ・バンドの「Whispering Pines」のカバーが、トリビュート・アルバム『エンドレス・ハイウェイ〜ザ・ミュージック・オブ・ザ・バンド』に収録され、2007年1月にリリースされた。また、ジョージ・ハリスンの息子ダーニ・ハリスンとともにジョン・レノンの「真実が欲しい」をカバーし、レノンのトリビュートアルバム『インスタント・カーマ』に収録され、2007年6月12日にリリースされた[4]。2007年初めには、1997年11月14日の半導体メーカーのアプライド・マテリアルズでの演奏会以来、父親と一度だけ共演した[5][6]。ただこの時は、同じショーに出たものの、一緒に演奏することはなかった。

2007年9月初め、「ニューヨーク・タイムズ」は、リック・ルービンのハリウッドヒルズの自宅で、ジェイコブが自身初のソロ・アルバムの製作を行っていると報じた[7]。ルービンはアルバムのプロデューサーの1人でもあり、アルバムは『シーイング・シングス』というタイトルで2008年6月10日に発売された。ほとんどがアンプラグドの曲で10曲が収録されている。

2008年春、ツアー・バンドのザ・ゴールド・マウンテン・レベルズ(The Gold Mountain Rebels)とともに、ボナルー音楽祭、ロスベリー音楽祭、ミルウォーキーサマーフェスト、ニューポート・フォーク・フェスティバル、オースティン・シティ・リミッツ・フェスティバルなどでツアーを行うことが発表された。2008年6月には、『レイト・ナイト・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』、2008年7月には『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ』、2008年8月には『ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・クレイグ・ファーガソン』、2008年9月には『レイト・ナイト・ウィズ・コナン・オブライエン』に出演して演奏した。コナンの番組では、ノラ・ジョーンズとともに「War Is Kind」を演奏した。8月中旬には、ザ・ゴールド・マウンテン・レベルズとともにヨーロッパで10日間のツアーを行った。10月にはドイツとイギリスで10日間のツアーを行った[8]。10月21日にはイギリスBBC Twoの『レイター・ウィズ・ジュールズ・ホーランド』に出演し、「Evil Is Alive And Well」と「Something Good This Way Comes」を歌った。これがジェイコブにとって、テレビでのソロの歌唱の初披露だった。10月25日の週には、ザ・ゴールド・マウンテン・レベルズとともに『オースティン・シティー・リミッツ』に出演し、「No Matter What」を歌った[9]

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『シーイング・シングス』 - Seeing Things (2008年、Columbia)
  • 『ウィメン・アンド・カントリー』 - Women + Country (2010年、Columbia)
  • Echo in the Canyon (2019年、BMG)

ザ・ウォールフラワーズ

  • 『ザ・ウォールフラワーズ』 - The Wallflowers (1992年、Virgin)
  • 『ブリンギング・ダウン・ザ・ホース』 - Bringing Down the Horse (1996年、Interscope)
  • 『ブリーチ』 - (Breach) (2000年、Interscope)
  • 『レッド・レター・デイズ』 - Red Letter Days (2002年、Interscope)
  • 『レベル、スウィートハート』 - Rebel, Sweetheart (2005年、Interscope)
  • 『グラッド・オール・オーバー』 - Glad All Over (2012年、Columbia)
  • 『イゲジット・ワウンズ』 - Exit Wounds (2021年、New West)

脚注

  1. ^ Sounes, Howard. (2001). Down the Highway: The Life Of Bob Dylan. Doubleday. p. 464. ISBN 0-552-99929-6 
  2. ^ Official website of The Wallflowers
  3. ^ Cohen, Jonathan (2006年9月20日). “Jakob Dylan Joins Columbia, Writes For TV”. http://www.billboard.com/bbcom/news/article_display.jsp?vnu_content_id=1003154612 2007年3月3日閲覧。 
  4. ^ http://www.amnestyusa.org/document.php?lang=e&id=ENGUSA20070427003
  5. ^ Boucher, Geoff. You too can rent a rock star. Los Angeles Times, January 11, 2007. Retrieved January 15, 2007.
  6. ^ Gary Andrew Poole Nerds In Gilded Cubicles New York Times February 4, 1999. Retrieved on May 7, 2008.
  7. ^ Rick Rubin - Recording Industry - Rock Music - New York Times
  8. ^ [1]
  9. ^ [2]

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