シー・スレーターとは? わかりやすく解説

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シー・スレーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/27 02:09 UTC 版)

シー・スレーター
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: 軟甲綱 Malacostraca
亜綱 : 真軟甲亜綱 Eumalacostraca
上目 : フクロエビ上目 Peracarida
: 等脚目 Isopoda
亜目 : ワラジムシ亜目 Oniscidea
: フナムシ科 Ligiidae
: フナムシ属 Ligia
: シー・スレーター L. oceanica
学名
Ligia oceanica
(Linnaeus 1767)
シノニム

[1]

  • Oniscus oceanicus Linnaeus, 1767
  • Ligia belgica Ritzema Bos, 1874
  • Ligia granulata Frey & Leuckart, 1847
  • Ligia oniscoides Brebisson, 1825
  • Ligia scopulorum Leach, 1814
  • Ligydia oceanica (Linnaeus, 1767)
  • Oniscus assimilis Linnaeus, 1767
フランスのブルターニュで

シー・スレーター(Ligia oceanica)は、沿岸帯に生息するフナムシ科等脚類の一種である。ヨーロッパ黒海の岩の多い海岸や大西洋の海岸線、また台湾でも見られる。

形は楕円形で、長さは幅の倍程度の大きさの最大約30mmほどとなる[2]。色は、灰色からオリーブ色で、大きな複眼と体長の2/3程度の長い触角を持つ[3]

ノルウェイから地中海[4]、またケープコッドから北はメーン州[5]までの温暖な地域で見られる。岩の多い沿岸帯、特に岩の裂け目や潮だまり、石の下等に多く見られる[3]夜行性雑食[6]で、多くの種類の海藻珪藻[3]デトリタス、特にヒバマタを好む[2]

寿命は2.5年から3年程度で、通常、生涯に一度だけ繁殖をおこなう[6]

ゲノム

ミトコンドリアDNAは、2006年に配列決定された。環状の2本鎖DNAで、大きさは15,289塩基対である。ワラジムシ目の中で遺伝子配列は保存されないが、Idotea balthicaと似た配列を持つ。しかし、この2種の間で、3つのtRNA遺伝子の位置は異なる[7]

出典

  1. ^ Helmut Schmalfuss (2003). “World catalog of terrestrial isopods (Isopoda: Oniscidea) — revised and updated version”. Stuttgarter Beiträge zur Naturkunde, Serie A 654: 341 pp. http://www.oniscidea-catalog.naturkundemuseum-bw.de/Cat_terr_isop.pdf. 
  2. ^ a b The Care of Woodlice (Crustacea, Isopoda, Oniscidae)” (2005年11月11日). 2022年1月29日閲覧。
  3. ^ a b c Susie Ballerstedt (2005年). “Common sea slater - Ligia oceanica”. Marine Life Information Network: Biology and Sensitivity Key Information Sub-programme. 2011年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月27日閲覧。
  4. ^ Juan Luis Menéndez (2005年7月3日). “Ligia oceanica (Linnaeus, 1767)” (スペイン語). Naturaleza Cantábrica. 2022年1月29日閲覧。
  5. ^ Richard Fox (2001年). “Invertebrate zoology laboratory exercises”. Lander University. 2006年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月29日閲覧。
  6. ^ a b Sea slater (Ligia oceanica)”. ARKive.org. 2006年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年12月9日閲覧。
  7. ^ Kilpert, Fabian; Podsiadlowski, Lars (2006). “The complete mitochondrial genome of the common sea slater, Ligia oceanica (Crustacea, Isopoda) bears a novel gene order and unusual control region features”. BMC Genomics 7: 241. doi:10.1186/1471-2164-7-241. PMID 16987408. 

シー・スレーター (sea slater)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:33 UTC 版)

フナムシ」の記事における「シー・スレーター (sea slater)」の解説

学名Ligia oceanica は、ノルウェーから地中海にかけてのヨーロッパと、北米ケープコッドからメイン州にかけて広く見られるフナムシよりやや小さく3cmほどになる。シーローチ (sea roach) とも呼ばれている。

※この「シー・スレーター (sea slater)」の解説は、「フナムシ」の解説の一部です。
「シー・スレーター (sea slater)」を含む「フナムシ」の記事については、「フナムシ」の概要を参照ください。

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