シー・ガードとは? わかりやすく解説

シー・ガード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/24 21:06 UTC 版)

シー・ガード
フリゲート「ユルドゥルム」に装備されたシー・ガード CIWSのシー・ゼニス機関砲
種類 近接防御火器システム
運用史
配備期間 1986年-現在
配備先 採用国と装備艦艇を参照
開発史
開発者 エリコン・コントラヴェス
開発期間 1977年
諸元
重量 5,450 kg

砲弾 25 × 184 mm
口径 25 mm[1]
銃砲身 4本[2]
仰角 -14度 - +127度[1]
旋回角 360度[1]
発射速度 毎分3,400発[1]
初速 1,335 m/s[1]
有効射程 2,000 m[2]
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シー・ガード(Sea Guard)は、スイスエリコン・コントラヴェスが開発したCIWSで、トルコ海軍フリゲートに装備されている[2]

概要

本システムは1977年に開発が開始され、1982年試作機完成、1985年に標的への実射試験に成功し、1986年トルコ海軍に採用された。

レーダー、FCSはマウントには搭載されておらず、別個に艦に設置されている分離型CIWSである[2]。92口径エリコン KBB 25mm機関砲を4連装にして搭載したマウントはシー・ゼニス(Sea Zenith)と呼ばれ[2]、重量5.45tで目標への追随性を上げるため、軸を斜めにして後ろに傾けたような特異な形状をしている。レーダーはTMKuと呼ばれるKuバンドレーダーで、1基で複数のマウントを管制できる[2]。トルコ海軍のフリゲートの場合、艦前方にレーダーとマウント各1基、後方にレーダー1基とマウント2基が装備されている[2]

2021年現在、採用はトルコ海軍のみに留まっている[2]

採用国と装備艦艇

 トルコ海軍

脚注

出典

  1. ^ a b c d e 多田 2015, p. 123.
  2. ^ a b c d e f g h i j k 多田 2021.

参考文献

  • 海人社『世界の艦船 別冊 艦載兵器ハンドブック 改訂第2版』2002年1月
  • 海人社『世界の艦船』1991年11月号 No.443
  • 海人社『世界の艦船』2003年4月号 No.609
  • 多田智彦「世界の艦載兵器」『世界の艦船』第811号、海人社、2015年1月。 
  • 多田智彦「世界の艦載兵器<第14回>機銃 その3」『世界の艦船』第941号、海人社、2021年2月、145頁。 

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、シー・ガードに関するカテゴリがあります。


シーガード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:14 UTC 版)

CIWS」の記事における「シーガード」の解説

エリコン・コントラベス社が開発しトルコ海軍採用されている。

※この「シーガード」の解説は、「CIWS」の解説の一部です。
「シーガード」を含む「CIWS」の記事については、「CIWS」の概要を参照ください。

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