シーニゲ・プラッテ鉄道とは? わかりやすく解説

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シーニゲ・プラッテ鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/28 02:48 UTC 版)

シーニゲプラッテ鉄道の車輛

シーニゲプラッテ鉄道(独:Schynige Platte-Bahn 英:Schynige Platte Railway)は、スイス、ベルン州、ベルナーオーバーラント地方のヴィルダースヴィルとシーニゲプラッテ間を結ぶ登山鉄道で、ユングフラウ地方に路線網を展開するユングフラウ鉄道グループのベルナーオーバーラント鉄道の路線のひとつであるが、通称シーニゲ・プラッテ鉄道と呼ばれている。1893年に開通した登山電車で、標高差約1380mを50分で結んでいる。

ヴィルダースヴィルはインターラーケン近郊の村で、トゥーン湖とブリエンツ湖に近い。標高1967mのシーニゲプラッテからは、アイガー、メンヒ、ユングフラウをはじめ、ベルナーアルプスの眺望が広がる。シーニゲプラッテ駅付近には、約600種類の高山植物が栽培されているスイス有数の高山植物園がある。

2016年からスイストラベルパスを持っていれば、追加料金無しで利用できる区間となり、旅行者の便宜が高まった。年に数回、120年以上の伝統を受け継ぐ蒸気機関車の特別運行が実施されている。

歴史

運転

シーニゲプラッテ鉄道は、ヴィルダースヴィルで、インターラーケン~グリンデルワルト/ラウターブルンネン間を結ぶ登山鉄道に接続する。 路線の総延長は約7kmで、軌間は800mmのラック式鉄道である。ラックレールはリッゲンバッハ式で、標高差約1380m、最大勾配250パーミルの区間をのぼる。

冬期は運行休止し、通常は、5月末~夏季~10月中旬まで運行する。ラウターブルンネン~クライネ・シャイデック~グリンデルワルト間を運行するヴェンゲルンアルプ鉄道から移籍した車両を所有しており、開業当時からの蒸気機関車も継続使用している。

所有機関車

20号機「エーデルワイス」
No. 名称 製造メーカー 製造年 塗装色 (2006年) 補足
5 SLM 1894 形式名 H2/3, 0-4-2T, 蒸気機関車
11 ヴィルダーシュヴィール Swiss Locomotive and Machine Works(SLM)/ Brown, Boveri & Cie(BBC) 1914 赤/クリーム 電気機関車, 形式名 He2/2
12 SLM/BBC 1914 緑,羽目板
13 マッテン SLM/BBC 1914
14 グンディッシュワンド SLM/BBC 1914
16 SLM/Alioth 1910 ヴェンゲルンアルプ鉄道より譲受(形式名 He2/2)
17 SLM/Alioth 1910 1996年復元
18 グシュティーグウィラー SLM/Alioth 1910
19 フリューブリューム SLM/Alioth 1911
20 エーデルワイス SLM/Alioth 1911 赤 / クリーム
61 エンツィアム SLM/Alioth 1912 1992年復元
62 アルペンローゼ SLM/Alioth 1912 1989年復元
63 ジルバーディステル SLM/Alioth 1912 1996年復元

参考文献

  • Book Tramways and Light Railways of Switzerland and Austria, R.J.Buckley著,Light Rail Transit Association1984年刊行, ISBN 0-900433-96-5
  • Wikipediaドイツ語版 Schynige Platte-Bahn , 2004年9月4日15:03版

関連項目

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