シンタグマとパラディグマとは? わかりやすく解説

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シンタグマとパラディグマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 23:01 UTC 版)

シンタグマ (言語学)」の記事における「シンタグマとパラディグマ」の解説

言語学シンタグマという用語を導入したのはフェルディナン・ド・ソシュールであり、現前する発話構成する要素連なり意味していた。これらの諸要素は、全体切り分けることで得られるものであり(分節化セグメント化)、「発音単語語句文節、あるいは文 (aus Lauten, Wörtern, Wortgruppen, Teilsätzen oder ganzen Sätzen bestehen)」を要素として扱うことができる。原則的に、諸要素統語論的=シンタクティック一体性は重要とされる。あるシンタグマを成す諸要素は、通常は、間を空けず連なっている。しかし、これは必須のことではない。 言語には線的な性格があるため、ひとつひとつ要素の「平的」な軸に沿った連鎖は、より複雑な単位構成でき、例えば、文字連鎖単語作り単語連鎖語句文節作って、それらがまとまると文になる。 ロラン・バルトは、1965年フランス語発表した『Éléments de sémiologie』において、このような結びつき言語学中心に置き、「パラディグマシンタグマ言語の構造パターンを形づくる」と述べたシンタグマにおいて、諸要素結合されパラディグマにおいては(垂直的に)比較されるシンタグマにおいて一体化される言語の諸要素は、互いに統合関係=シンタグマティックな関係にある。あるシンタグマにおける特定の要素代えて置き換えることができる別の要素があるとき、これらの要素連合関係=パラディグマティックな関係にある。シンタグマとパラディグマの関係は、「平」なシンタグマ、「垂直」なパラディグマという図式説明することができる。日本語では、これを「横の関係」、「縦の関係」と呼ぶこともある。 統合関係と連合関係は、そこに含意された意味を考慮することで、言い換えれば意味論的関係を導入することで見極めることができる。

※この「シンタグマとパラディグマ」の解説は、「シンタグマ (言語学)」の解説の一部です。
「シンタグマとパラディグマ」を含む「シンタグマ (言語学)」の記事については、「シンタグマ (言語学)」の概要を参照ください。

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