シュルツェ・マダニとは? わかりやすく解説

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シュルツェマダニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/03 08:12 UTC 版)

シュルツェマダニ
吸血するシュルツェマダニ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
: クモ綱 Arachnida
: ダニ目 Acari
亜目 : マダニ亜目 Ixodoidea
: マダニ科 Ixodidae
: マダニ属 Ixodes
: シュルツェマダニ I. persulcatus
学名
Ixodes persulcatus
Schulze, 1930
英名
Taiga tick

シュルツェマダニIxodes persulcatus)は、ダニ目マダニ科マダニ属に分類されるダニの一種。

分布

東ヨーロッパからロシア、そして日本中国に広く分布する。日本では特に北海道から東北地方中部地方の山岳地帯に多くみられる。

本州中部地方では標高の高い地域に分布する[1]

特徴

体長は雄で2.5mm、雌で3.2mm。

ライム病を媒介するため、登山や森林探索の際は、本種に刺されないように注意する必要がある[2]。日本における本種の人体寄生症例は、とくに長野県や北海道で多く報告されており、6-7月に被害が集中して発生している[2]

この他にも、ダニ媒介性脳炎を媒介するためヨーロッパやロシアでは恐れられている。

哺乳類だけでなく鳥類にも寄生する[3]

参考文献

  1. ^ Yamauchi, T.ほか (2009) 富山県におけるリケッチア症媒介マダニ相調査(英文). Medical Entomology and Zoology, 60(1): 23-31.
  2. ^ a b 沖野哲也・後川潤・的場久美子・初鹿了「本邦におけるマダニ類人体寄生例の概観 -文献的考察-(3)シュルツェマダニ刺症例」(PDF)『川崎医学会誌』第35巻第1号、2009年、67-80頁、2011年9月22日閲覧 
  3. ^ 山内健生 (2001) 日本産鳥類とマダニ類との宿主-寄生関係の文献的検索. ホシザキグリーン財団研究報告, 5: 271-308.https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00027153

   




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