シイタケの特異性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 02:46 UTC 版)
エリタデニンはシイタケから発見されたが、シイタケに特異的に多く存在している。シイタケ以外には西洋マッシュルームに微量に存在することが分かっていたが、他のキノコ類には存在しないと言われていた。 代表的な食用キノコのうち、シメジ、キクラゲ、エノキタケ、ナメコ、ニンギョウタケ(英語版)にはエリタデニンが含まれていない。最近になって、シバフタケ、セイヨウタマゴタケにエリタデニンが含有されているとの報告がなされている。また、マツタケにも微量のエリタデニンが含有されているという報告もあるが、食用として広く広まっていて、生理活性を示す十分な量のエリタデニンを含んでいるのはシイタケだけである。 シイタケ以外にも、血清コレステロール低下作用を示すキノコが存在する。エノキタケ、ツクリタケ、キクラゲ、ニンギョウタケ、ヒメマツタケ、ホウキタケ栄養菌糸体に強い血漿コレステロール低下作用が報告されている。このうち、エノキタケにはエリタデニンが存在せず、他の活性成分が存在すると考えられているが、明確にはなっていない。また、ニンギョウタケについてもエリタデニンは存在しておらず、グリフォリン、ネオグリフォリンという別の活性成分によるものと考えられている。
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