サディク・カーンとは? わかりやすく解説

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サディク・カーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 18:18 UTC 版)

サディク・カーン
Sadiq Khan
生年月日 (1970-10-08) 1970年10月8日(54歳)
出生地 イングランドロンドン市ワンズワース区トゥーティング
出身校 ノース・ロンドン大学英語版
(現在のロンドン・メトロポリタン大学
前職 庶民院議員
現職 ロンドン市長
所属政党 労働党
配偶者 サーディヤ・カーン
公式サイト Official website

当選回数 3回
在任期間 2016年5月9日 - 現職

運輸担当閣外大臣英語版
内閣 ブラウン第3次改造内閣
在任期間 2009年7月8日 - 2010年5月11日
女王 エリザベス2世

選挙区 トゥーティング選挙区
当選回数 3回
在任期間 2005年5月5日 - 2016年5月9日
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サー・サディク・アマーン・カーン(Sir Sadiq Aman Khan[1]1970年10月8日 - )は、イギリスの政治家、現ロンドン市長欧州連合加盟国の首都の市長に当選した初のイスラム教徒である[2][3]

来歴

カーンはロンドンのパキスタン系イギリス人英語版の労働者階級の家庭に生まれた。ノース・ロンドン大学(現ロンドン・メトロポリタン大学)で法学の学位を取得し、人権派弁護士としてキャリアを始めた。弁護士業の傍ら、1994年から2006年までワンズワース特別区議会議員を務めた。

2005年の総選挙で下院議員に初当選し、国政に進出した。ゴードン・ブラウン首相は2008年、カーンを運輸担当閣外大臣に任命した。2010年にブラウン内閣が退陣して以後、カーンも「影の運輸大臣」として労働党の中枢で活躍した。

2016年のロンドン市長選において、第1回、第2回共に最大得票数を獲得して市長に当選。カーンはEU圏の首都において初のムスリム市長となった[4]

2019年、イギリスを訪問したアメリカドナルド・トランプ大統領について「世界に広がる脅威のなかでも最悪の部類」だと論じ、ファシストに例えて批判を行ったが、トランプから「ロンドン市長としてろくな仕事をしていないどうしようもない負け犬だ」と反撃されている[5]

2020年5月7日のロンドン市長選挙に出馬し再選を目指す方向であったが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い選挙は1年間延期された[6]。2021年5月6日のロンドン市長選挙英語版では得票が過半数に届かなかったが、8日の決選投票にて55.2%の票を獲得し、対立候補のショーン・ベイリー英語版を破り再選された[7]

2024年5月2日のロンドン市長選挙英語版では、保守党のスーザン・ホール英語版に約27万5000票の差をつけ3選された[8][9]

脚注

  1. ^ Tooting Constituency – Parliamentary election results May 2015 – Wandsworth Council”. wandsworth. 2016年5月7日閲覧。
  2. ^ London becomes first major western capital city to elect Muslim mayor”. Fox 59. 7 May 2016閲覧。
  3. ^ “ロンドン市長選でカーン氏が当選、初のムスリム市長に”. AFPBB News (フランス通信社). (2016年5月7日). https://www.afpbb.com/articles/-/3086257 2016年5月7日閲覧。 
  4. ^ Elections: Labour's Sadiq Khan elected London mayor”. BBC News. 2016年5月7日閲覧。
  5. ^ トランプ訪英「恥ずかしくて見ていられない」元米大使”. ニューズウィーク日本版 (2019年6月5日). 2019年6月5日閲覧。
  6. ^ “Local elections and London mayoral race postponed for a year”. ガーディアン. (2020年3月13日). https://www.theguardian.com/world/2020/mar/13/local-london-mayoral-elections-postponed-year-coronavirus-uk 2020年9月8日閲覧。 
  7. ^ “ロンドン市長選、サディク・カーン氏が再選”. BBC News. BBC. (2021年5月9日). https://www.bbc.com/japanese/57044784 2021年5月9日閲覧。 
  8. ^ “英ロンドン市長が3選 総選挙前哨戦、労働党に弾み”. 時事通信. (2024年5月5日). https://www.jiji.com/sp/article?k=2024050500183 2024年5月5日閲覧。 
  9. ^ “イスラム教徒のロンドン市長が3選 ガザ危機でイスラム票固めた?”. 毎日新聞. (2024年5月5日). https://mainichi.jp/articles/20240505/k00/00m/030/007000c 2024年5月5日閲覧。 

外部リンク

公職
先代
ボリス・ジョンソン

ロンドン市長

2016–現在
次代
先代
アドニス男爵アンドリュー・アドニス英語版

運輸担当閣外大臣英語版

2009 - 2010
次代
テレサ・ヴィラーズ英語版



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