コッレオーニ礼拝堂とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > コッレオーニ礼拝堂の意味・解説 

コッレオーニ‐れいはいどう〔‐レイハイダウ〕【コッレオーニ礼拝堂】

読み方:こっれおーにれいはいどう

Cappella Colleoniaイタリア北部ロンバルディア州都市ベルガモ旧市街ベルガモアルタにある礼拝堂ベネチア傭兵隊長コッレオーニを祭る。15世紀後半ジョバンニアントニオ=アマデーオの設計により建造ロンバルディアルネサンス様式傑作とされるティエポロ作のフレスコ画残っている。

コッレオーニ礼拝堂の画像
撮影David Spender http://os7.biz/u/2Zww7

コッレオーニ礼拝堂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 09:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
コッレオーニ礼拝堂
Cappella Colleoni
概要
所在地 旧市街(Città Alta)
自治体 ベルガモ
イタリア
座標 北緯45度42分12.3秒 東経9度39分44秒 / 北緯45.703417度 東経9.66222度 / 45.703417; 9.66222座標: 北緯45度42分12.3秒 東経9度39分44秒 / 北緯45.703417度 東経9.66222度 / 45.703417; 9.66222
着工 1471 又は 1472
完成 1476
テンプレートを表示

コッレオーニ礼拝堂イタリア語: Cappella Colleoni)はイタリアベルガモにある教会であり、また霊廟である建物のこと。

ベルガモ領主バルトロメーオ・コッレオーニによって、彼自身と娘メデアの霊廟とするため1472年(又は1471年)から1476年に掛けて建設された[1]もので、聖バルトロマイおよび聖マルコ洗礼者ヨハネに捧げられた礼拝堂である。この礼拝堂は隣接するサンタ・マリア・マッジョーレ教会の聖具室を取り壊して建てられた[1]。礼拝堂の基本設計は15世紀の著名な建築家ジョヴァンニ・アントニオ・アマデーオによって行われ、ベルガモにある全てのモニュメントの中で最も美しく豪華であるべきであるというコッレオーニの願望を叶えるものとされ[1]、八角柱を絞って太鼓を逆にしたような形のドームや、ドームの先端に燭台のような尖塔が乗せられているところに特徴がある。当礼拝堂はロンバルディア・ルネサンスの傑作の一つと言われている[1]

建築物概要

礼拝堂の正面ファサードは白・赤・黒の多色の大理石を菱形状に組み合わせたデザインとなっている。正面入り口の上はバラ窓が配され、その両脇にはガイウス・ユリウス・カエサルトラヤヌス帝のメダリオンが埋め込まれている。基礎部分の直上には聖書の物語を描いた9枚の浮彫板や、ヘラクレスの活躍を描いた4枚の浅浮彫板がはめ込まれている。窓枠部の4本の付柱には美徳を表す彫像が描かれている。

内部は正方形の大きな部屋と、祭壇がある小さな部屋に分かれている。1475年11月2日に死去したバルトロメーオ・コッレオーニの墓所が入口と向かい合う側の壁に置かれている。その墓所は、凱旋門風のアーチに囲まれた中に、ニュルンベルクの彫刻家の手によるキリストの生涯やライオン、傭兵隊長姿の騎馬像などの彫刻が施されたものとなっている。

部屋の左側にはアマデーオの手によるメデア・コッレオーニの墓所が置かれている。この墓所は1892年にウルニャーノから移設されたもので、十字架降架の彫刻が施されている。

主祭壇にはピエトロ・ロンバルドによる聖バルトロマイおよび聖マルコ洗礼者ヨハネの彫像が置かれており、らせん状のソロモン円柱英語版が彫像を囲むアーチを支える形になっている。主祭壇の机の部分はレオポルド・ポーラックのデザインで、脚の部分はGrazioso Rusca作の天使像となっている。

他に特筆すべきは、天井ドームにはジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ作の聖バルトロマイおよび聖マルコ洗礼者ヨハネのフレスコ画が描かれている。

逸話

墓所の棺が空であることから、何世紀もの間、バルトロメーオ・コッレオーニの遺体は他の場所に埋葬されていると信じられてきた。1969年11月21日、漆喰で埋められた下から木製の棺が発掘され、中に遺体があるのが発見された。

写真集

現地へのアクセス

関連項目

当礼拝堂と同じく、大聖堂広場に面している主な歴史的建造物

参考文献



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コッレオーニ礼拝堂」の関連用語

コッレオーニ礼拝堂のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コッレオーニ礼拝堂のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコッレオーニ礼拝堂 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS