ゲーム機用MCUから撤退(2013年)
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「ルネサスエレクトロニクス」の記事における「ゲーム機用MCUから撤退(2013年)」の解説
ルネサス鶴岡工場(旧・山形日本電気)は、2008年に300mmウエハ・40nmプロセスのラインを構築し、ロジック向けとしては日本最先端プロセスの工場となった。特に、DRAM混載(eDRAM)のシステムLSIを製造するゲーム機に適した高い技術を持っており、任天堂Wii、マイクロソフトXbox 360のGPUを製造していたほか、2012年発売のゲーム機・任天堂Wii Uにもルネサス鶴岡工場で製造されたLSI(IBM POWER CPUとAMD Radeon GPUを一体化したMCM)が搭載された。しかしWii Uは極度の不振であり、2013年度は販売目標900万台の2%以下である16万台しか売れず、任天堂に依存する鶴岡工場は赤字を垂れ流していた。鶴岡工場は任天堂を出資者としてファウンダリとして独立する話もあったが、2013年に閉鎖され、工場のリストラを進める作田社長の方針に伴い、2014年に競合機であるPS3の半導体チップを製造しているソニーセミコンに売却された。
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