ゲノム刷り込みと疾患
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 23:20 UTC 版)
「ゲノム刷り込み」の記事における「ゲノム刷り込みと疾患」の解説
一方の親から受け継いだ遺伝子だけが選択的に発現することは、利用できる遺伝子が一つしかないため受け継いだ遺伝子に欠陥があった場合にそのバックアップがなく、流産または遺伝子疾患になってしまうことがある。よく知られた例がPrader-Willi症候群であり、15番染色体にある遺伝子(セロトニン受容体かその近傍の遺伝子と考えられる)が父親由来の遺伝子のみが選択的に発現するため、父親由来の遺伝子に欠陥があった場合に(母親由来の遺伝子が正常でも)、正常な個体発生ができなくなり、精神遅滞や生殖器の発生異常等の障害をもって産まれる。
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