ケミラとは? わかりやすく解説

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ケミラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 10:16 UTC 版)

ケミラ
Kemira Oyj
種類 公開会社
市場情報 Nasdaq Nordic KEMIRA
本社所在地  フィンランド
00101
Energiakatu 4, ヘルシンキ
設立 1920年3月 (105年前) (1920-03)
業種 化学
代表者 Antti Salminen(CEO
外部リンク 公式ウェブサイト
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ケミラ (フィンランド語: Kemira Oyj) は、製紙用および水処理向けの化学品を製造・販売する化学工業メーカー。フィンランドヘルシンキに本拠を置き、世界30か国以上に拠点を持つ[1]ナスダック・ヘルシンキ上場企業(Nasdaq Nordic KEMIRA)。

沿革

1920年3月、硫酸過リン酸石灰工場運営の国営企業として設立され、1922年ラッペーンランタおよびコトカに設立の工場が化学肥料生産を開始した[2]1933年に国営工場が公社に改組の上法人化されたが、第二次世界大戦の勃発により生産量が急減、戦時中はノルウェーおよびドイツからの化学肥料輸入に従事した[2]。戦後は1950年代後半から化学肥料以外の分野に進出することとなり、1961年に社名をRikkihappo Oyに変更後、1971年に競合のTyppi Oyと合併、翌1972年に現社名に改名した[2]。社名はフィンランド語で化学(kemiaa)、ミネラル(mineraaleja)、栄養素(ravinteita)に由来するとされる[2]

1989年スウェーデンBoliden Kemi ABを買収以降、水処理用化学品のノウハウを持つ企業の買収を進め、一方で肥料工場の売却を進めたことから、中心事業分野は急速に変化、2004年に化学肥料から撤退[2]2006年ランクセスから製紙用化学品工場を買収した[3]。この間、1994年11月に株式上場企業となり、2007年にパーシキヴィ家の運営する投資会社が最大株主となった[2]。2010年代以降、製紙用および水処理用化学品の製造に集中しており、2013年にイタリアの3F Chimicaを買収[4]2015年アクゾノーベルから製紙薬品事業を買収した[5]

地域別の売上としては、ヨーロッパ諸国が約5割、南北アメリカが約4割、アジア太平洋地域が約1割となっている[1]

日本におけるケミラ

日本での事業は1989年に設立された合弁企業に遡り、初のアジア進出であった[1]2015年に100%日本法人のKemira Japan株式会社(Kemira Japan Co., Ltd.)が設立され、現在は東京(文京区)にオフィスを持つ。

出典

  1. ^ a b c 2024 Annual report” (PDF) (英語). Kemira Oyj (2025年2月21日). 2025年6月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f History” (英語). Kemira Oyj. 2025年6月14日閲覧。
  3. ^ Acquisition of Lanxess paper business unit by Kemira approved by the competition authorities” (英語). WebWire (2006年3月1日). 2025年6月14日閲覧。
  4. ^ Kemira Oyj to acquire 3F Chimica S.p.A., Italy” (英語). GlobeNewswire (2013年7月1日). 2025年6月14日閲覧。
  5. ^ KemiraOyjがアクゾノーベルの製紙薬品事業の買収を完了”. 共同通信PRワイヤー (2015年5月7日). 2025年6月14日閲覧。

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