ケーシー・ローレンスとは? わかりやすく解説

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ケーシー・ローレンス

(ケイシー・ローレンス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 15:04 UTC 版)

ケーシー・ローレンス
Casey Lawrence
シアトル・マリナーズ(DFA)
広島東洋カープ時代
(2019年5月25日、マツダスタジアム)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州アダムズ郡マクシェリーズタウン英語版
生年月日 (1987-10-28) 1987年10月28日(37歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
170 lb =約77.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2017年4月8日
NPB / 2019年7月3日
最終出場 NPB / 2019年7月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ
プレミア12 2024年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国
WBSCプレミア12
2024

ケーシー・リー・ローレンスCasey Lee Lawrence, 1987年10月28日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州アダムズ郡マクシェリーズタウン英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBシアトル・マリナーズ所属。

経歴

プロ入りとブルージェイズ時代

2010年トロント・ブルージェイズと契約してプロ入り[1]。契約後、傘下のA-級オーバーン・ダブルデイズでプロデビュー[2]。A級ランシング・ラグナッツでもプレーし、2球団合計で16試合(先発13試合)に登板して7勝2敗、防御率2.33、61奪三振を記録した[2]

2011年はA級ランシングとA+級ダニーデン・ブルージェイズでプレーし、2球団合計で26試合(先発25試合)に登板して14勝9敗、防御率3.04、111奪三振を記録した[2]

2012年はA+級ダニーデンとAA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツでプレーし、2球団合計で27試合(先発24試合)に登板して9勝7敗、防御率3.87、96奪三振を記録した[2]

2013年はA+級ダニーデン、AA級ニューハンプシャー、AAA級バッファロー・バイソンズでプレーし、3球団合計で19試合(先発18試合)に登板して4勝7敗、防御率4.53、63奪三振を記録した[2]

2014年はAA級ニューハンプシャーでプレーし、26試合(先発22試合)に登板して9勝9敗、防御率3.69、93奪三振を記録した[2]

2015年はAA級ニューハンプシャーとAAA級バッファローでプレーし、2球団合計で27試合に先発登板して12勝14敗、防御率4.56、97奪三振を記録した[2]

2016年もAA級ニューハンプシャーとAAA級バッファローでプレーし、2球団合計で28試合に先発登板して8勝12敗、防御率4.17、108奪三振を記録した[2]

2017年は開幕をAAA級バッファローで迎え、4月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビュー。5月8日にDFAとなった[4]

マリナーズ時代

マリナーズ時代(2017年8月29日)

2017年5月11日にウェイバー公示を経てシアトル・マリナーズへ移籍した[5]。8月15日にアンドリュー・アルバースサム・ガビグリオのメジャー昇格に伴い、チアゴ・ビエイラと共にオプションで傘下のAAA級タコマ・レイニアーズに降格した[6]。この年メジャーでは2球団合計で27試合(先発2試合)に登板して2勝3敗、防御率6.34、52奪三振を記録した。オフの10月31日に40人枠を外れる形でAAA級タコマへ配属された[1]後、7日にFAとなった[7]

2018年1月16日にマリナーズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[1]。3月28日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りした[1]

広島時代

2018年12月4日に広島東洋カープと契約を結んだ[8]

2019年のシーズン開幕直前に祖父の葬儀に参列するため一時帰国した[9]。再来日後は2軍での調整が続いていたが、7月3日の東京ヤクルトスワローズ13回戦にNPB初登板・初先発を果たした[10]。しかし、村上宗隆に満塁ホームランを浴びるなど5回6失点の内容で敗戦投手となった[11]。結局一軍登板はこの1試合のみに留まった。11月5日に球団から来季の契約を結ばないことを通告された[12]

独立リーグ時代

2021年3月30日、アトランティックリーグヨーク・レボリューションと契約を結んだ[13]

ブルージェイズ復帰

2021年5月19日、トロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、AAA級バッファロー・バイソンズに配属された[1]

2022年5月4日にメジャー昇格し[14]、翌5日のクリーブランド・ガーディアンズ戦で4年ぶりのMLB登板を果たした。オフに新たにブルージェイズとマイナー契約を結び直したが、2023年7月17日にオプトアウトを選択し、FAとなった[15]

カージナルス時代

2023年7月20日にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結んだ[16]。8月15日に負傷者リスト入りしたスティーブン・マッツと入れ替わり、アクティブ・ロースター入りした[17]。10月26日にFAとなった[18]

2024年シーズン

2024年2月7日にマリナーズとマイナー契約を結んだ[19]。このシーズンは傘下AAA級タコマ・レイニアーズで29試合に先発した。

2025年シーズン

2024年11月15日にマイナー契約を結び直した。2025年4月9日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[20]。同月14日にDFAとなるも[21]、17日にマイナー契約を結び、翌18日に再びアクティブ・ロースター入りしたが[22]、27日にトロイ・テイラーテイラー・ソーセドの復帰に伴って、再びDFAとなった[23]

2025年4月28日にウェイバーを経て、ブルージェイズに移籍した[24]。しかし1試合に登板したのみで4月30日にDFAとなり、5月2日に自由契約になった後、5月7日にマリナーズとマイナー契約を結び、5月29日にメジャー復帰したが、6月7日にトレント・ソーントンのILからの復帰に伴いDFAとなっている[25]

選手としての特徴・人物

投球フォームはスリークォーターで、左足を大きくインステップし、柔らかいしなりを使って投げ込む[26]。制球力の高い技巧派投手で[27]、奪三振が少なく打たせて取る投球が身上[28]。持ち球はシンカーのように変化するツーシーム[29][30]スライダーカーブチェンジアップと多彩に操る[26][31]

愛称は英語で小枝を意味する「ツイッグ[32]

日本では一蘭豚骨ラーメン森永製菓ハイチュウを気に入っていた[33][32]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2017 TOR 4 2 0 0 0 0 3 0 0 .000 72 13.1 21 2 11 3 0 7 0 0 14 13 8.78 2.40
SEA 23 0 0 0 0 2 0 0 0 1.000 192 42.0 56 9 14 1 1 45 1 0 27 26 5.57 1.67
'17計 27 2 0 0 0 2 3 0 0 .400 264 55.1 77 11 25 4 1 52 1 0 41 39 6.34 1.84
2018 11 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 106 23.1 28 2 10 1 2 14 1 0 19 19 7.33 1.63
2019 広島 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 23 5.0 4 1 4 1 0 3 0 0 6 6 10.80 1.60
2022 TOR 6 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 79 18.0 23 5 4 0 1 11 0 0 15 15 7.50 1.50
2023 STL 15 0 0 0 0 1 0 0 4 1.000 122 27.1 32 7 10 2 2 20 0 0 20 20 6.59 1.54
MLB:4年 59 2 0 0 0 4 4 0 4 .500 571 124.0 160 25 49 7 6 97 2 0 95 93 6.75 1.68
NPB:1年 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 23 5.0 4 1 4 1 0 3 0 0 6 6 10.80 1.60
  • 2024年度シーズン終了時

記録

NPB投手記録
NPB打撃記録
  • 初打席:2019年7月3日、対東京ヤクルトスワローズ13回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、2回裏に寺原隼人から空振り三振

背番号

  • 59(2017年 - 同年途中)
  • 61(2017年途中 - 2018年)
  • 70(2019年)
  • 62(2022年)
  • 72(2023年)
  • 41(2025年 - )

脚注

  1. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2021年6月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Baseball-Reference 参照。2018年4月10日閲覧。
  3. ^ Blue Jays recall pitcher Casey Lawrence, option Leone” (英語). Sportsnet (2017年4月8日). 2017年6月2日閲覧。
  4. ^ Jeff Todd (2017年5月8日). “Blue Jays Place Russell Martin On 10-Day DL, Designate Casey Lawrence” (英語). MLB Trade Rumors. 2017年6月2日閲覧。
  5. ^ Jeff Todd (2017年5月11日). “Mariners Claim Casey Lawrence” (英語). MLB Trade Rumors. 2017年6月2日閲覧。
  6. ^ Greg Johns (2017年8月15日). “Busy Mariners select Albers, recall Gaviglio” (英語). MLB.com. 2018年1月18日閲覧。
  7. ^ Matt Eddy (2017年11月7日). “Minor League Free Agents 2017” (英語). Baseball America. 2017年11月18日閲覧。
  8. ^ ケーシー・ローレンス選手、選手契約合意!
  9. ^ 広島がローテ大幅再編か 先発ローレンス葬儀で帰国”. 日刊スポーツ (2019年3月24日). 2019年7月4日閲覧。
  10. ^ 【広島】ローレンスが7月3日のヤクルト戦で来日初登板か 遠藤は中継ぎ起用継続へ”. スポーツ報知 (2019年6月29日). 2019年7月4日閲覧。
  11. ^ 広島ローレンス「説明できない」押し出し…満塁被弾”. 日刊スポーツ (2019年7月3日). 2019年12月14日閲覧。
  12. ^ レグナルト、ヘルウェグ、ローレンス、サンタナと来季契約せず”. デイリースポーツ (2019年11月5日). 2019年12月14日閲覧。
  13. ^ MARCH SIGNS OUT LIKE A LION”. York Revolution (2021年3月30日). 2021年4月13日閲覧。
  14. ^ “加藤豪将、元広島右腕に代わってメジャー枠外れる ブ軍残留し再昇格目指す見込み”. デイリースポーツ. (2022年5月5日). https://www.daily.co.jp/mlb/2022/05/05/0015275167.shtml 2022年5月6日閲覧。 
  15. ^ Casey Lawrence: Opts out of minors deal” (英語). cbssports.com (2023年7月18日). 2023年8月18日閲覧。
  16. ^ Cardinals' Casey Lawrence: Inks MiLB deal with Cards” (英語). cbssports.com (2023年7月20日). 2023年8月18日閲覧。
  17. ^ Cardinals' Casey Lawrence: Selected to MLB roster” (英語). cbssports.com (2023年8月15日). 2023年8月18日閲覧。
  18. ^ Cardinals Outright Andrew Suárez, Casey Lawrenc” (英語). mlbtraderumors.com (2023年10月26日). 2025年4月16日閲覧。
  19. ^ Mariners' Casey Lawrence: Invited to Mariners camp” (英語). CBS Sports (2024年2月7日). 2025年4月19日閲覧。
  20. ^ Mariners Put Ryan Bliss On IL Due To Biceps Tear, Designate Jesse Hahn” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年4月9日閲覧。
  21. ^ Mariners Designate Casey Lawrence For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors (2025年4月14日). 2025年4月19日閲覧。
  22. ^ Mariners Select Casey Lawrence” (英語). MLB Trade Rumors (2025年4月18日). 2025年4月19日閲覧。
  23. ^ Steve Adams (2025年4月27日). “Mariners Place Logan Gilbert On 15-Day IL, Plan To Select Logan Evans: Casey Lawrence DFA'd” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年4月29日閲覧。
  24. ^ Darragh McDonald (2025年4月28日). “Blue Jays Claim Casey Lawrence” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年4月29日閲覧。
  25. ^ Mark Polishuk (2025年6月7日). “Mariners Designate Casey Lawrence, Activate Trent Thornton” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年6月8日閲覧。
  26. ^ a b バリントン再来!広島新助っ人ローレンス類似点多し - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年5月5日閲覧。
  27. ^ 広島新外国人ローレンス発表「エキサイティング」 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年5月5日閲覧。
  28. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年2月10日). “広島の新外国人・ローレンスとレグナルト、来日初のシートに登板”. サンスポ. 2022年5月5日閲覧。
  29. ^ 広島の新助っ人ローレンスはどんな投手? 奪三振少ないが、四球も少ない”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2018年12月10日). 2022年5月5日閲覧。
  30. ^ 【広島】新助っ投ローレンス、バット粉砕&スシに「オーマイゴッド!」”. スポーツ報知 (2019年2月5日). 2022年5月5日閲覧。
  31. ^ 広島ローレンス、レグナルト会見「日本一に貢献を」 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年5月5日閲覧。
  32. ^ a b 【広島】新助っ投ローレンス「小枝」だけど「ハイチュウ」大好き”. スポーツ報知 (2019年1月26日). 2022年5月5日閲覧。
  33. ^ 広島新助っ人ローレンス、人気ラーメンに舌鼓 完食写真公開、日本語で「おいしい」”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2019年1月27日). 2022年5月5日閲覧。

関連項目

外部リンク




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