グレッグ・エリコとは? わかりやすく解説

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グレッグ・エリコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/10 23:01 UTC 版)

グレッグ・エリコ
Greg Errico
基本情報
生誕 (1948-09-01) 1948年9月1日(74歳)
出身地 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンフランシスコ
ジャンル ソウルファンクR&B
職業 ミュージシャン、音楽プロデューサー
担当楽器 ドラム、パーカッション
活動期間 1965年 -
共同作業者 スライ&ザ・ファミリー・ストーンウェザー・リポート

グレッグ・エリコGreg Errico1948年9月1日 - [1])は、アメリカのミュージシャンにして音楽プロデューサーであり、人気と影響力のあるサイケデリック・ソウル/ ファンク・バンドのスライ&ザ・ファミリー・ストーンにおいてドラマーを務めたことで最もよく知られている[2]

略歴

エリコはカリフォルニア州サンフランシスコで生まれ育った。1966年12月、エリコはスライ&ザ・ファミリー・ストーンの創設メンバーであり、オリジナル・ドラマーであり、1971年にバンド内で混乱が続いていることを理由としてグループを辞めた最初のメンバーとなった[3]

エリコは1973年から1974年にかけてフュージョン・グループのウェザー・リポートでツアーを行ったが、このグループでスタジオ・レコーディングは行わなかった。彼のパフォーマンスは、ウェブサイト「Wolfgang's Vault」にてホストされているライブ・レコーディングで聴くことができる。ジョー・ザヴィヌルは、エリコ以上にザヴィヌルの曲「Boogie Woogie Waltz」を上手に演奏できる人はいないと語った。

エリコは1974年9月、『ダイアモンドの犬』1974年アメリカ・ツアーのためにデヴィッド・ボウイ・バンドに加わった[4]

エリコはその後、1972年6月7日にリリースされることとなるサンタナカルロス・サンタナとバディ・マイルスとのライブで、またグレイトフル・デッドとコラボレーションを行った。1974年、ジェリー・ガルシア・バンドのドラムを務めるようになり、出入りはあったが1984年まで続いた。また、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのラリー・グラハムに加えて、タワー・オブ・パワー・ホーンズや、ジャーニーポインター・シスターズのメンバーたちと、エリコがドラムとプロデュースを担当したベティ・デイヴィスのファースト・アルバムで共演している。彼はアイク・ホワイトの唯一のアルバム『チェンジン・タイムズ』をプロデュースしてドラムを叩いた。

エリコはいまだにサンフランシスコ・ベイエリアに住んでおり、演奏とプロデュースを続けている。彼の最近のプロジェクトの1つは、ジェイミー・デイヴィスのビッグバンドによるアルバムのプロデュースであった。また、2006年のグラミー賞で、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのトリビュートとして、かつてのバンド・メイトのほとんどと一緒に演奏を行った。近年、彼は改編されたクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスのためにドラムを演奏した。

スライ&ザ・ファミリー・ストーンのメンバーとして、エリコはウッドストックで演奏し、1993年にロックの殿堂入りを果たした。彼はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの創設メンバー仲間であるジェリー・マルティーニ(サックス)と一緒に、ザ・ファミリー・ストーンと共にツアーを続けた。このバンドには、2015年に亡くなる前までスライ&ザ・ファミリー・ストーンの元メンバーであるシンシア・ロビンソン(トランペット)も含まれていた[5]

エリコはそのキャリアを通じて、スリンガーランド、ラディックDWなどのさまざまなドラムセットを演奏してきた。彼は現在、DWドラムとパイステ・シンバルを演奏している。

2014年の科学論文によると、エリコはこれまでのすべてのミュージシャンの中で、最高クラスなページランクの中心性、具体的には2番目に高い固有ベクトル中心性を持つミュージシャンである[6]

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • 『サンフランシスコ・ジャイアンツ』 - San Francisco Giants (1978年、LAX/Trio) ※日本以外では、Giants名義でアルバム『Giants』として発売

スライ&ザ・ファミリー・ストーン

参加アルバム

  • ミッキー・ハート : Rolling Thunder (1972年)
  • カルロス・サンタナ & バディ・マイルス : 『カルロス・サンタナ & バディ・マイルス! ライブ!』 - Carlos Santana & Buddy Miles! Live! (1972年)
  • ベティ・デイヴィス : 『褐色のファンキー・クィーン』 - Betty Davis (1973年)
  • ビル・ワイマン : 『モンキー・グリップ』 - Monkey Grip (1974年)
  • 鈴木茂 : 『BAND WAGON』 - Band Wagon (1975年)
  • アイク・ホワイト : 『チェンジン・タイムズ』 - Changin' Times (1975年)
  • デヴィッド・ソウル : 『やすらぎの季節』 - David Soul (1976年)
  • リー・オスカー : 『約束の旅』 - Lee Oskar (1976年)
  • ビル・ワイマン : 『ストーン・アローン』 - Stone Alone (1976年)
  • リー・オスカー : 『ビフォー・ザ・レイン』 - Before the Rain (1978年)
  • ヒューバート・ロウズ : 『サイレンス』 - Say It with Silence (1978年)
  • リー・オスカー : 『ザ・サード』 - My Road, Our Road (1980年)
  • リズム・デヴィルズ : The Apocalypse Now Sessions (1980年)
  • ピート・シアーズ : Watchfire (1988年)
  • ハーヴィー・マンデル : Snakes & Stripes (1995年)
  • イナフ・ズナフ : Seven (1997年)
  • クレイヴィン・メロン : Red Clay Harvest (1998年)
  • グレイトフル・デッド : The Closing of Winterland (2003年)
  • ジェリー・ガルシア・バンド : Garcia Live Volume Five (2014年)
  • デヴィッド・ボウイ : 『クラックド・アクター〜ライヴ・ロサンゼルス'74』 - Cracked Actor (Live Los Angeles '74) (2017年)

脚注

  1. ^ グレッグ・エリコ - オールミュージック
  2. ^ Greg Errico interview at Sound Colour Vibration, July 23, 2011. Retrieved May 17, 2012.
  3. ^ Sly and the Family Stone at bay-area-bands. Retrieved May 17, 2012.
  4. ^ Griffin, Roger (201). David Bowie: The Golden Years. Omnibus Press. ISBN 978-0-8571-2875-1 
  5. ^ Sly and the Family Stone at the Rock and Roll Hall of Fame. Retrieved May 17, 2011.
  6. ^ Study on social connectedness of contemporary musicians. Retrieved October 1, 2018.

外部リンク




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