クールマイヨールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > クールマイヨールの意味・解説 

クールマイヨール【Courmayeur】


クールマイユール

(クールマイヨール から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 09:43 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
クールマイユール
Courmayeur
北方 (Pointe Helbronner) からの俯瞰
紋章
行政
イタリア
ヴァッレ・ダオスタ
県/大都市 (なし)
CAP(郵便番号) 11013
市外局番 0165
ISTATコード 007022
識別コード D012
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
地震分類 zona 3 (sismicità bassa)
気候分類 zona F, 3926 GG
公式サイト リンク
人口
人口 2,730 [1](2020-01-01)
人口密度 13 人/km2
文化
住民の呼称 cormaioresi o courmayeurins
守護聖人 聖パンタレオン
(San Pantaleone)
祝祭日 7月27日
地理
座標 北緯45度47分 東経06度58分 / 北緯45.783度 東経6.967度 / 45.783; 6.967座標: 北緯45度47分 東経06度58分 / 北緯45.783度 東経6.967度 / 45.783; 6.967
標高 1224 (1095 - 4810) [2] m
面積 209.82 [3] km2
クールマイユールの位置

ヴァッレ・ダオスタ州におけるコムーネの領域
ポータル イタリア
テンプレートを表示

クールマイユールフランス語: Courmayeur, IPA: [kuʁmajœʁ])は、イタリア共和国ヴァッレ・ダオスタ州にある、人口約2800人の基礎自治体コムーネ)。

西ヨーロッパ最高峰であるモンブランの南東麓にあり、イタリア有数の山岳リゾート地である。冬季は山岳スキー、夏季は登山や避暑でにぎわう。ヴァッレ・ダオスタ(アオスタ谷)の最上流部に位置する町で、モンブラントンネルのイタリア側出口があり、アルプスを越える交通の大動脈を担っている。

名称

日本語文献では「クールマイユール」[4]のほか、「クールマイヨール」[4]と表記されることも多く、ほかに「クルマユール」[5]、「クールマユール」[6]などの表記もある。

地理

位置・広がり

ヴァッレ・ダオスタ州北西部に位置するコムーネで、町域には広大な山岳部を含んでいる。

イタリア最高峰であるのみならず、アルプス最高峰・西ヨーロッパ最高峰であるモンブラン(イタリア語名: モンテ・ビアンコ、4810 m)の山頂は、行政上クールマイユールの町域に属している(フランス側のSaint-Gervais-les-Bainsと分け合う形になっている)。このため、イタリアでもっとも標高の高いコムーネとされることもある[7]

また、フランスおよびスイスとの国境を有している。イタリア・フランス・スイスの三国国境モン・ドラン付近にある。

ヴァッレ・ダオスタ州地図

隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。FRはフランス領(FR-73はサヴォワ県、FR-74はオート=サヴォワ県所属)、CHはスイス領(CH-VSはヴァレー州)を意味する。

ドーラ・バルテア川の下流となるプレ=サン=ディディエを除き、山岳を隔てての隣接である。道路は南にプレ=サン=ディディエ、北にモンブラントンネルを介してシャモニー=モン=ブラン(シャモニー)とつながっている。

地勢

町域の北には、モンブランを主峰とするモンブラン山塊 (Mont Blanc massifグライエアルプス山脈の一部)が広がっている。町域(国境線上を含む)には4000以上の山として以下のような山がある。

ヴァッレ・ダオスタ州最大の川であるドーラ・バルテア川英語版ポー川水系)は、町域を源流とする。町域北東部の Col Ferret 山 (2.543 m) の麓から流れる Dora de Ferret 川は、Val Ferret 谷を形成しながら南西方向に流れ下る。また、町域南西部の it:Val Veny 谷では、モンブランをはじめとする山々の氷河の水を集めた Dora di Vény 川が北東方向に流れている。Dora de Ferret と Dora di Vény の両河川は Entrèves 地区で合流してドーラ・バルテア川と名を改め、南に方向を変えてクールマイユール市街の西を流れ、プレ=サン=ディディエ方面へ流れ下る。

主要な集落

コムーネの中心地区であるクールマイユール市街は、ドーラ・バルテア川左岸(東岸)、海抜 1224 m 地点に位置している。クールマイユール市街の対岸には Dolonne 集落がある。

行政

分離集落

クールマイユールには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

  • Dolonne (Dolénna), Entrèves (Éntréve), La Palud (La Palù), Villair Dessous (Lo Velé-Dézó), Villair Dessus (Lo Velé-Damón), Larzey (Lo Lazèi), Entrelevie (Éntrelvie), La Villette (La Veletta), La Saxe (La Saha), Pussey

文化・観光

クールマイユールは、イタリア有数の山岳リゾート地である[4]

クールマイユールはフランス側のシャモニーとともに、国境にまたがるモンブラン山塊や、フランス側にある氷河スキー場ヴァレー・ブランシュフランス語版への拠点となっている。

クールマイユールとシャモニーとの間には Vallée Blanche Aerial Tramway と呼ばれる一連のロープウェイが連なっている。クールマイユールの La Palud 地区の乗り場からは Rifugio Torino まで上がることができ、さらに乗継ぎによって国境の Pointe Helbronner や、フランス側のエギーユ・デュ・ミディ(ミディ針峰)を経て、シャモニー市街まで行くことができる。

また硬度の高いミネラルウォーターの産地としても知られる。

交通

道路

モンブラントンネル出入口

高速道路(アウトストラーダ)によってイタリア北西部の都市と、モンブラントンネルによってフランス側と結ばれている。

高速道路
国道

脚注

  1. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2020 by sex and marital status” (英語). 2020年12月7日閲覧。
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Valle d'Aosta (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2014年4月10日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Valle d'Aosta (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2014年4月10日閲覧。
  4. ^ a b c クールマイヨール”. デジタル大辞泉(コトバンク所収). 2014年4月23日閲覧。
  5. ^ 『なるほど知図帳 世界 2013』昭文社、2013年、50頁。
  6. ^ 『現代地図帳 2006-2007』二宮書店、2006年、60頁。
  7. ^ イタリアで最も高い場所にコムーネ中心地区があるのは、トリノ県にあるセストリエーレ(海抜 2033 m)である。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クールマイヨール」の関連用語

クールマイヨールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クールマイヨールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクールマイユール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS