クープ・ド・モンドとは? わかりやすく解説

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クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー

(クープ・ド・モンド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/21 20:40 UTC 版)

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー(全国大会)フランス語:La Coupe du Monde de la Pâtisserie、世界パティスリーまたはパティスリー世界大会)とは、パティシエがパティスリー(洋菓子製菓)の技術を競う国際大会のひとつ。

国際外食産業見本市

2年に1度、フランスリヨンで開催されるイベント。食に関係する業界(レストラン・製菓・製パン・器具)の業者や従事する人間が一堂に集まる展示会。

さまざまな製造器具のデモンストレーションなどが行われ、製造業務に従事するパティシエシェフなどの注目を集める。

世界大会

国際外食産業見本市では、様々な世界大会が開催され賑わいをみせる。

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー
本記事で説明。
ボキューズ・ドール国際料理コンクール
ポール・ボキューズによって設立されたフランス料理コンクール
モンディアル・デュ・パン
若手パン職人を対象にパン製作に関する技術を競う。見た目や味ばかりではなく、栄養面からも評価される。
インターナショナル・カゼウス・アワード
チーズに関する知識と技能を競う。

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー

パティシエの世界大会として知られるこのイベントは歴史が深く、第1回開催が1989年であり、2017年で第15回目。日本の製菓業界の人間でこのクープ・デュ・モンドで初優勝を獲得したのは1991年の第2回大会(メンバーは杉野英実、安藤明、林雅彦)。洋菓子はその名の通り、国外発祥の菓子であり和菓子とは製造過程が全く異なるが、日本人の洋菓子に関する技術力の集大成を見せる場として毎大会、日本の応援団に支えられながら日々の努力を披露する。

各国の代表選手3名が、氷細工・チョコレート細工・アメ細工の三部門を10時間という制限時間内チームで競い合い、総合得点で優勝を目指す。

氷彫刻

アントルメグラッセと氷の彫刻の技術を競い合う。グラスとはフランス語で氷の意味で、アントルメグラッセは冷やした菓子(特にアイス)を指す。

2021年大会以降、氷彫刻は廃止され、チョコレートブロックを彫刻している。

チョコレート

チョコレート細工と彫刻、チョコレートを使ったアシエット・デセール(皿盛りデザート)をつくる。パティシエにとってチョコレートは扱いが難しい材料の一つで、テンパリング(温度管理)・見た目・甘さなどの味覚・食感など注意を払う箇所が多々ある。また、各国特有の食材をひとつ用いることとなっている。2021年大会以降は、アシエット・デセールは、レストラン・デザートに名称が変更され、より繊細でサービスを含めた技術が求められている。

アメ

飴細工とアントルメショコラ(チョコレートケーキ)で競い合う。2021年大会以降、アントルメショコラは、チョコレートの味わいをメインとしたとしたシェア・デザートという名称に変更されている。

優勝チーム

日本チーム歴代選手と順位

出場年 順位 メンバー
1989年 加藤信、望月完次朗、小林春夫
1991年 優勝 杉野英実、安藤明、林雅彦
1993年 稲村省三、横田秀夫、大野龍男
1995年 第2位 柳正司、及川太平、後藤順一
1997年 第3位 辻口博啓、花口庄太郎、及川太平
1999年 第4位 堀江新、山本光二、五十嵐宏
2001年 第2位 五十嵐宏、朝田晋平、福田雅之
2003年 第2位 寺井則彦、松島義典、野島茂
2005年 第4位 金子浩、栗本佳夫、櫻智行
2007年 優勝 藤本智美、市川幸雄、長田和也
2009年 第4位 若林繁、林正明山本健
2011年 第4位 中山和大、鍋田幸宏、垣本晃宏
2013年 第2位 赤崎哲朗、冨田大介、森山康
2015年 第2位 中山和大、德永純司、杉田晋一
2017年 第2位 駒居崇宏、植﨑義明、山本隆夫
2019年 第2位 伊藤文明、西山未来、小熊亮平
2021年 第2位 塚田悠也、原田誠也、赤羽目健悟
2023年 優勝[1] 駒居崇宏(団長)、鈴鹿成年、高橋萌、柴田勇作
2025年 優勝[2] 冨田大介(団長)、的場勇志、籏雅典、宮崎龍

脚注

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