クリス・ワドルとは? わかりやすく解説

クリス・ワドル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/07 01:33 UTC 版)

クリス・ワドル
名前
本名 クリストファー・ローランド・ワドル
Christopher Roland Waddle
愛称 マジック・クリス
ラテン文字 Chris Waddle
基本情報
国籍 イングランド
生年月日 (1960-12-14) 1960年12月14日(62歳)
出身地 ヘプワース
身長 183cm
体重 75kg
選手情報
ポジション FW
利き足 左足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1980-1985 ニューカッスルU 170 (46)
1985-1989 トッテナム 138 (33)
1989-1992 マルセイユ 107 (22)
1992-1995 シェフィールドW 109 (10)
1995-1996 フォルカーク 4 (1)
1996-1997 ブラッドフォード 25 (6)
1997 サンダーランド 7 (1)
1997-1998 バーンリー 32 (1)
1998 トーキーU 7 (0)
2000-2002 ワークソップ 60 (3)
2002 グラップウェル 2 (0)
2002 ストックスブリッジ 1 (0)
2013-2014 ハーラム 1 (0)
代表歴
1984 イングランド U-21 1 (1)
1985-1991 イングランド [1] 62 (6)
監督歴
1997-1998 バーンリー 選手兼任
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

クリス・ワドル(Chris Waddle)ことクリストファー・ローランド・ワドル(Christopher Roland Waddle, 1960年12月14日 - )は、イングランド出身の元同国代表サッカー選手、サッカー指導者。選手時代のポジションはフォワード(ウインガー)。

クラブ経歴

1980-81シーズン、 ニューカッスル・ユナイテッドに入団。1983年 ニューカッスル・ユナイテッドは1部に昇格。

1985年8月、トッテナム・ホットスパー へ移籍、1986-87シーズン、 FAカップ準優勝。

1989-90シーズン、 ディエゴ・マラドーナの獲得に失敗し、それに代わる選手を探していた[2]オリンピック・マルセイユ へ当時の史上3位での高額移籍金(425万ポンド[2])で移籍[3](イングランド人選手としては史上最高額[2])。ここでは移籍後数ヶ月はパパンの家に家族で滞在[4]、そのパパンにはクロスで多くのゴールをアシストするなど[5]、息の合うプレーでチームの躍進に貢献していた[5][4]。リーグ第3節のトゥールーズFC戦で移籍後初ゴールを決めるなど[6]、リーグ戦では9ゴールを決めてリーグ優勝に貢献した。 1990-91シーズン、UEFAチャンピオンズカップでは、前シーズン王者のACミラン戦でゴールを決め勝利するなど[6](後にパオロ・マルディーニは、これまで最もマークするのに苦労した選手として、ディエゴ・マラドーナと共にワドルの名前を挙げている[7]。)、チームを初の決勝に導いた。決勝ではレッドスター・ベオグラードにPK戦の末に敗れ、準優勝に終わったが、同シーズンリーグアンでは優勝をは果たした。1991-92シーズン、 リーグアン3期連続優勝を果たした。

1992-93シーズン、シェフィールド・ウェンズデーへ移籍、 FWA年間最優秀選手賞を受賞。FAカップ決勝のアーセナル戦でゴールを決めたが[6]、1-2と敗れて準優勝。フットボールリーグカップ準優勝。1995年、ニューカッスル・ユナイテッドのケビン・キーガン監督が、当時35歳のワドルを獲得しようとしたが、シェフィールド・Wがオファーを拒否した[8]。 1997年 バーンリーでは選手兼監督としてプレーした。

1998年に現役引退。マルセイユの20世紀最高の選手を決める投票ではパパンに次ぐ2位にランクされた。

代表経歴

1985年イングランド代表に選出、3月26日の北アイルランド戦でデビューを飾った[9]

1985年10月16日のワールドカップ予選、トルコ戦で代表初ゴールを決めた[9]。1986年メキシコW杯では4試合に出場[9](ベスト8)。1988年ユーロ88では2試合に出場、グループリーグ敗退した。

1990年イタリアW杯では7試合に出場[9]、準決勝西ドイツ代表戦ではPKを失敗、このシーンが映画グッバイ、レーニン!で登場する。3位決定戦でイタリアに破れて4位。グレアム・テイラー代表監督就任以降はクラブでの活躍があり、イングランド国内で代表招集待望論が高かったものの[10][11]、1991年10月16日のEURO 1992予選のトルコ戦のを除き、召集されなかった。

プレースタイル

当時のイングランドにおいては数少い技巧派の選手で、スピードと切れのあるフェイントで相手を切り崩し、右サイドからのクロスや中央へ切り込んでのシュートを得意とした[2]。利き足は左だが主に右サイドでプレーし、攻撃を組み立てた[5]

個人成績

代表での成績

出典[1]


イングランド代表 国際Aマッチ
出場 得点
1985 11 1
1986 12 2
1987 6 1
1988 9 0
1989 10 2
1990 13 0
1991 1 0
通算 62 6

個人タイトル

  • FWA年間最優秀選手賞 : 1回 (1993)

脚注

  1. ^ a b “Christopher Roland 'Chris' Waddle - International Appearances” (英語). The Rec.Sport.Soccer Statistics Foundation. http://www.rsssf.com/miscellaneous/waddle-intl.html 
  2. ^ a b c d サッカーマガジン 1989年12月号 no.368 p.137 ベースボールマガジン社
  3. ^ "Great Players – Chris Waddle". Tottenham Hotspur.
  4. ^ a b “HOW JEAN-PIERRE PAPIN BECAME ONE OF THE GREATEST GOALSCORERS IN FRENCH FOOTBALL HISTORY”. thesefootballtimes.co. https://thesefootballtimes.co/2019/05/09/how-jean-pierre-papin-became-one-of-the-greatest-goalscorers-in-french-football-history/ 2020年5月3日閲覧。 
  5. ^ a b c “サッカー世界遺産「トリデンテの魔法を使ったマルセイユ」【連載第13回】”. soccermagazine. https://soccermagazine.jp/_ct/17361067/p2 2020年4月1日閲覧。 
  6. ^ a b c “Chris Waddle All goals”. www.transfermarkt.com. https://www.transfermarkt.com/chris-waddle/alletore/spieler/101385 2020年4月1日閲覧。 
  7. ^ Maldini both the natural and manufactured master”. telegraph (2000年11月12日). 2017年4月9日閲覧。
  8. ^ "Owls block Waddle move". Daily Mirror (The Free Library). 23 January 1996.
  9. ^ a b c d Chris Waddle Nationa team”. www.transfermarkt.com. 2020年4月1日閲覧。
  10. ^ Chris Waddle” (英語). Goal. 2022年3月9日閲覧。
  11. ^ Football: Waddle ignored as Taylor opts for continuity: Double Dutch the order of the day as England manager resists the popular vote by omitting the man in form from his World Cup squad” (英語). インデペンデント. 2022年3月9日閲覧。

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