クック山とは? わかりやすく解説

クック‐さん【クック山】


クック山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/24 08:45 UTC 版)

クック山
Mount Cook / Aoraki
フッカー谷から見たクック山
標高 3,724 m
所在地 ニュージーランド 南島
位置 南緯43度35分44.7秒 東経170度08分27.7秒 / 南緯43.595750度 東経170.141028度 / -43.595750; 170.141028座標: 南緯43度35分44.7秒 東経170度08分27.7秒 / 南緯43.595750度 東経170.141028度 / -43.595750; 170.141028
山系 南アルプス山脈
初登頂 1894年
クック山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示
上空からの山頂部
全体像
山脈におけるクック山の位置

クック山(クックさん、英語: Mount Cook)またはアオラキマオリ語: Aoraki)は、ニュージーランド南島にある南アルプス山脈に位置する標高3,724メートルはニュージーランド最高峰。かつての標高は3,764メートルだったが、1991年11月14日に山頂が崩落し10メートル低くなった後、山頂付近の厚い氷がさらに崩壊して2014年には標高3,724メートルとされた[1]

名称

「クック」はニュージーランドを探索したイギリスの海軍士官ジェームズ・クックの名が由来となっている。「アオラキ」とは、ニュージーランドの先住民族マオリ・ナイ・タフ族(Kāi Tahu)の言葉であり、マオリ語で「雲の峰」という意味である。

地理

カンタベリー地方の南端マッケンジー地区に位置する。山の周辺はアオラキ/マウント・クック国立公園に指定され、ニュージーランド環境保全省が所管している。

クック山とHooker Valley Track

登山

1894年、ニュージーランド人のトム・ファイフ、ジャック・クラーク、ジョージ・グラハムによって初登頂が成し遂げられた。

世界最高峰の山々と比べると標高は低いが、登頂難易度は非常に高い。年間数百人の登山家が頂上を目指すが、その大半は途中で下山している。2011年1月までの死亡者数は227名。

夏季(12~2月)でも数十メートルの積雪が観測され、標高2000メートル以上では氷河帯に入る。天候が変わりやすく遭難事故も多い。登頂には比較的天候が安定する1月中旬から下旬がベストシーズンになる。クリスマス休暇の12月下旬に登山者が増加するが天候が荒れやすく、大半の登山者は途中下山する。

登山ルートは複数存在するが整備された登山道は1本も存在しない。登山者の多くは比較的難易度の低いリンダ氷河ルートを選択する。現存する登山ルートのほとんどで冬山登山の登頂例がない。初登頂を達成したファイフ・クラーク・グラハム隊は夏登山で北尾根ルートから登頂達成した。

交通

アオラキ/マウントクックの美しい姿を眺めることのできるアオラキマウントクック村へ行くには、クライストチャーチクイーンズタウン間を結ぶ国道から国道80号線に入り行き止まった52km先の位置にある。

バスは、ニューマンズ社、インターシティ社、グレートサイツ社、クック・コネクション社などが運行している(1日1便程度の共同運行)。

クライストチャーチからは約5時間30分、クイーンズタウンからは約4時間。季節運行便もあるので利用の際には確認が必要。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “New Zealand's highest peak Mount Cook shrinks” (英語). BBC News (BBC). http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-25754983 2014年1月18日閲覧。 

関連項目

外部サイト




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クック山」の関連用語

1
マウント‐クック デジタル大辞泉
100% |||||

2
アオラキ デジタル大辞泉
100% |||||

3
トワイゼル デジタル大辞泉
58% |||||

4
サザン‐アルプス デジタル大辞泉
52% |||||

5
タスマン氷河 デジタル大辞泉
50% |||||

6
アオラキクック山国立公園 デジタル大辞泉
36% |||||

7
タスマン山 デジタル大辞泉
36% |||||

8
新西蘭 デジタル大辞泉
32% |||||



クック山のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クック山のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクック山 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS