キャップ非依存的な翻訳開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 22:43 UTC 版)
「真核生物の翻訳」の記事における「キャップ非依存的な翻訳開始」の解説
真核生物におけるキャップ非依存的な翻訳開始の最もよく研究されている例は、IRES (internal ribosome entry site)である。キャップ非依存的翻訳とキャップ依存的翻訳との差異は、キャップ非依存的翻訳ではmRNAの5'末端から開始コドンまでのスキャニングを開始するのに5'キャップを必要としない、ということである。リボソームは開始位置に直接結合したり、開始因子やITAF (IRES trans-acting factors)を利用して5' UTR全体をスキャンする必要性を回避している。この方法は、全体の翻訳量が減少している細胞のストレス時、特定のmRNAの翻訳が必要とされる状況で重要であることが分かっている。その例にはアポトーシスやストレスによって誘導された反応へ応答する因子が含まれる。
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