ガンバとカワウソの冒険とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ガンバとカワウソの冒険の意味・解説 

ガンバとカワウソの冒険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/30 02:07 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ガンバとカワウソの冒険』(ガンバとカワウソのぼうけん)は、斎藤惇夫児童文学作品。挿絵は薮内正幸岩波書店刊。

概要

「四の島」を舞台に、野犬たちに追われるカワウソたち、およびそれを助けようとするガンバとその仲間たちの冒険が描かれる。

グリックの冒険』に登場したガンバを主人公としたスピンオフ作品の二作目であり、『ガンバの冒険』シリーズの最終作とされる。時系列では『グリックの冒険』よりも後の出来事と設定されている。

斎藤が薮内正幸と話していて絶滅動物の話題となった際、ニホンカワウソが絶滅寸前であることを知ったのが執筆の動機であるという[1]。日本カワウソは第二次世界大戦後、四国にわずかに生息するのみとなっていた(ニホンカワウソ#人間との関わり参照)。

ストーリー

ドブネズミのガンバが冒険者となった一周年記念の旅行を4週間後に控えたある日、彼はかつて町ネズミだったころのねぐらに戻ってきていた。 久しぶりの我が家を懐かしむガンバの元に、マンプク、ガクシャ、イカサマ、シジンの四人がやって来た。 彼らは、ガンバに四の島へ行ったきり帰ってこないシジンの恋人、ナギサを探すことを持ちかける。 大旅行の前のちょっとした散歩のつもりでナギサ探しを始めたガンバたちだったが、どうやら彼女が戻ってこないのには、もはや絶滅したと思われていたカワウソに関係があるらしく……

キャラクター

ネズミたち

前作から引き続き、以下のキャラクターが登場する。

ガンバ
マンプク
ガクシャ
イダテン
ヨイショ
バレット
バステノール
シジン
イカサマ
ジャンプ
アナホリ
カリック

今作からのキャラクター

チョンギレ
シワヨセ
アワテ
夢見が島からガンバたちについて来た三匹のネズミ。
ナギサ
シジンが故郷の雪国から旅立つ際に偶然に出会った女のネズミ。
乗船の権利をシジンに譲ってもらい、「いつか帰ってくる」という言葉を残して旅立つが、そのまま戻ってきていない。
忠助おやじ
港でネズミ達に乗船許可を出している老ネズミ。かつて乗船の権利を誰かに譲って以来、ずっとこの仕事についている。
オバハン
忠助おやじと同じく、四の島の港で乗船許可を出している女の中年ネズミ。川沿いのネズミ達にガンバたちの道案内を頼む。
ウキクサ
野犬たちにカワウソの母親が殺されるのを目撃したというネズミ。カワウソ探しのため、ガンバたちに同行する。


カモメ

キマグレ
四の島ゆきのフェリーでガンバたちが出会ったカモメ。命名者はイカサマ。
ガンバたちを「地を這うもの」と見下した態度で呼び、風の向くままに飛んでいると言うが、なぜか毎日のように彼らの元へやってくる。


カワウソ

カモク
野犬たちに母親を殺された子供のカワウソ。命名者はイカサマ。ショックからか喋る能力を失っている。
カワモ
ナギサと共に暮らしていたカワウソ。四の島に父親と共にやってきて住み着いている。
カワモの父親
本編での名前は不明。後ろ足が不自由で、歩くことができない。
ヤマモモ
カワモの母親


野犬たち

かつてヒトのカワウソ狩りに使われ、今では殺すためだけにカワウソを追う野犬たち。
黒犬
7頭の中で最も体格の大きい野犬たちのリーダー。鼻に一本の白い筋が入っている。
赤毛
ブチ
シバ犬
茶色の雑種
背中の毛が半分抜けた薄汚い白犬
茶黒のブチの雑種

脚注

  1. ^ 斎藤惇夫「薮内くんの挿絵」『ヤブさん』薮内正幸美術館 2004年

関連作品

外部リンク


ガンバとカワウソの冒険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 23:01 UTC 版)

ガンバの冒険」の記事における「ガンバとカワウソの冒険」の解説

1991年07月20日公開

※この「ガンバとカワウソの冒険」の解説は、「ガンバの冒険」の解説の一部です。
「ガンバとカワウソの冒険」を含む「ガンバの冒険」の記事については、「ガンバの冒険」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ガンバとカワウソの冒険」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ガンバとカワウソの冒険」の関連用語

ガンバとカワウソの冒険のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ガンバとカワウソの冒険のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガンバとカワウソの冒険 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのガンバの冒険 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS