カラショークとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > カラショークの意味・解説 

カラショーク【Karasjok】

読み方:からしょーく

ノルウェー北部の町。古くから先住民サーミ集落があり、サーミ首都称されるサーミ暮らし文化紹介するテーマパーク博物館がある。

カラショークの画像
サーミ議会撮影・Sámediggi Sametinget http://goo.gl/7iglrp
カラショークの画像
サーミ女性撮影Morten OddvikMorten Oddvik http://goo.gl/vID24v

カラショーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 04:16 UTC 版)

カラショーク / カラショーカ
Karasjok kommune
/ Kárášjoga gielda
基礎自治体章
位置

フィンマルク県の位置

カラショークの位置
座標 : 北緯69度28分55秒 東経25度06分18秒 / 北緯69.48194度 東経25.10500度 / 69.48194; 25.10500
行政
 ノルウェー
  フィンマルク県
 基礎自治体 カラショーク / カラショーカ
首長 アンネ・トゥリル・エリクセン・バルトー(2011年 - )
中央党
地理
面積  
  基礎自治体域 5,452.94[1] km2
    陸上   5,210.7 km2
    水面   242.24 km2
人口
人口 (2024年現在)
  基礎自治体域 2,565人
    人口密度   0.5人/km2
  備考 [2]
その他
等時帯 CET (UTC+1)
夏時間 CEST (UTC+2)
公式ウェブサイト : www.karasjok.kommune.no/

 カラショーク[ヘルプ/ファイル]ノルウェー語: Karasjok)またはカラショーカ北部サーミ語: Kárášjohka)は、ノルウェーフィンマルク県に属する基礎自治体。行政の中心はカラショーク村。面積は5,453平方キロメートル[1]、人口は2,565人(2024年[2])。

基礎情報

地名

基礎自治体としての正式名称は、Karasjok kommune(ノルウェー語)Kárášjoga gielda(北部サーミ語)。なおノルウェー語と北部サーミ語の名称を併記する際は「北部サーミ語 - ノルウェー語」の順番で表記しなければならない[3]

カラショークはサーミ語の「カラショーカ」のノルウェー名である。初めの部分の意味は分かっていないが、後ろの「ヨーカ」には川という意味がある。

1866年にキストラン(現 ポルサンゲル)から分かれた。1990年にカラショークからカラショーカ=カラショークに改称され[4]、サーミ名を入れた国内で3例目の基礎自治体となったが、2005年にカラショーク、カラショーカのどちらでもよいことになった[5]

紋章

現在の紋章は1986年6月27日に認可された。燃え上がる三つの炎は、サーミ人にとっての火の重要性を表す。炎は火をもたらし、厳しい冬の支えになるが、一方でテントや松林を焼く脅威でもある。3つという数字はこの地に住まうサーミ人、ノルウェー人、クヴェン人を表す[6][7]

地理

2005年7月のカラショーク村

ターナ川上流の盆地に位置し、ターナ川の支流であるアナリョーカ川やカラショーカ川が流れる。フィンマルク高原が大部分を占め、マツ林やカバ林が広がる。

フィンランド最北の村カリガスニエミと接し、ラクセルヴとターナとをむすぶ欧州ルート6号線が通る。最寄の空港はラクセルヴ空港。

気候

大陸性に近く比較的乾燥した、ノルウェー東北部特有の海岸性気候である。1886年1月1日には国内史上最低気温の-51.4℃を記録した。夏の史上最高気温は32.4℃である。1999年の1月にも公式記録こそ-51.2℃だったが、非公式には-56℃に達した地点もあった。月間平均気温の最高記録は1941年7月の17.9℃、最低記録は1966年2月の-27.1℃である。

鳥類

この地域特有の鳥類が見られ、内陸部の高原地帯にはオガワコマドリなどの低木林を好む鳥が多く棲む。ターナ川の上流部も渡り鳥のルートとなっている。

経済

サーミ議会内部

人口のほとんどがカラショーク村に集中する。村にはサーミ議会やサーミ放送局、サーミ人による協会がいくつかある。住民の8割がサーミ語を話し、サーミ人とノルウェー人が平等に暮らす。

観光

サーミ議会、サーミ博物館、1807年に建てられた教会などが観光スポットになっている。議会は1989年に国王オーラヴ5世の命で設立され、カウトケイノ出身のオレ・ヘンリク・マガ(1947年 - )が8年間にわたり初代議長を務めた。県内最古のルーテル派教会は唯一、第二次世界大戦での戦禍を免れた。木造で、サーミ様式になっている。サーミの伝統工芸品もつくられている。

脚注

  1. ^ a b 09280: Areal av land og ferskvatn (km²) (K) 2007 - 2024”. Statistisk sentralbyrå. 2024年7月16日閲覧。
  2. ^ a b 07459: Alders- og kjønnsfordeling i kommuner, fylker og hele landets befolkning (K) 1986 - 2024”. Statistisk sentralbyrå. 2024年7月16日閲覧。
  3. ^ Stadnamn og offisielle språk i Noreg”. Kontakt (2024年1月3日). 2024年3月12日閲覧。
  4. ^ Ot.prp. nr. 111 (2001-2002)”. Regjeringen.no. 2010年10月26日閲覧。 (ノルウェー語)
  5. ^ Endring av skrivemåten for tospråklige kommuner. Endring av skrivemåten for tospråklige kommunenavn, Kárášjohka-Karasjok”. 2010年10月26日閲覧。 (ノルウェー語)
  6. ^ Norske Kommunevåpen (1990年). “Nye kommunevåbener i Norden”. 2008年12月10日閲覧。
  7. ^ Kommunevåpen”. Flags of the World (2002年4月30日). 2008年12月10日閲覧。

外部リンク

  • 写真集 (英語) (ノルウェー語) (ドイツ語) (フランス語) (スペイン語)


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カラショーク」の関連用語

カラショークのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カラショークのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカラショーク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS