カフン遺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 09:35 UTC 版)
カフンの住居跡は、古代エジプト時代の町の遺跡の中でも最も保存状態の良いものの1つである。この町は第12王朝のセンウセルト2世がアル・ラフーンにピラミッドを築いた時に、建設にあたる労働者が住んだ町である。古代エジプト時代にはヘテプ・センウセルトと呼ばれた。全体は東西391m、南北350mの外壁に囲まれており、多種多様な住居跡が発見されている。最も小さいタイプの住居跡は面積10平方m、部屋数2つのタイプのものであり、最も大きいものでは中庭を囲む2400平方mの邸宅などが発見されている。この町は、ある時点で突如放棄されたらしく、多くの遺物がそのまま残されていた。なお、遺跡の南半分は耕作地にされ破壊されてしまっているが、それでも極めて貴重な遺跡であることには変わりない。
※この「カフン遺跡」の解説は、「エジプト中王国」の解説の一部です。
「カフン遺跡」を含む「エジプト中王国」の記事については、「エジプト中王国」の概要を参照ください。
- カフン遺跡のページへのリンク