カイルウォーカーとは? わかりやすく解説

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カイル・ウォーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 15:38 UTC 版)

カイル・ウォーカー
イングランド代表でのウォーカー(2018年)
名前
本名 カイル・アンドリュー・ウォーカー
Kyle Andrew Walker
愛称 鉄人
ラテン文字 Kyle Walker
基本情報
国籍 イングランド
ジャマイカ
生年月日 (1990-05-28) 1990年5月28日(35歳)
出身地 シェフィールド
身長 183cm
選手情報
在籍チーム バーンリーFC
ポジション DF (RSB・CB)
利き足 右足
ユース
1997-2008 シェフィールド・ユナイテッド
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2008-2009 シェフィールド・ユナイテッド 2 (0)
2008 ノーサンプトン・タウン (loan) 9 (0)
2009-2017 トッテナム・ホットスパー 183 (4)
2009-2010 シェフィールド・ユナイテッド (loan) 26 (0)
2010-2011 クイーンズ・パーク・レンジャーズ (loan) 20 (0)
2011 アストン・ヴィラ (loan) 15 (1)
2017-2025 マンチェスター・シティ 212 (3)
2025 ミラン (loan) 11 (0)
2025- バーンリー
代表歴2
2009  イングランド U-19 7 (0)
2010-2011  イングランド U-21 7 (0)
2011- イングランド 95 (1)
1. 国内リーグ戦に限る。2025年5月25日現在。
2. 2025年5月25日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

カイル・アンドリュー・ウォーカーKyle Andrew Walker, 1990年5月28日 - )は、イングランドシェフィールド出身のサッカー選手バーンリーFC所属。イングランド代表。ポジションはDF

経歴

下積み・レンタル時代

1997年からイングランドのシェフィールド・ユナイテッドFCのユースチームでキャリアをスタートさせ、2008年にトップチーム昇格した。11月、ノーサンプトン・タウンFCにレンタル移籍し、15日にオールダム・アスレティックAFC戦でデビューした。その後シェフィールドに戻り、2009年1月13日、FAカップレイトン・オリエントFC戦でデビューを果たした。

2009年7月、トッテナム・ホットスパーFCに移籍した。その後、クイーンズ・パーク・レンジャーズFCアストン・ヴィラFCにレンタル移籍した。

トッテナム・ホットスパー

2011-12シーズンよりトッテナム・ホットスパーFCに復帰。2012年3月17日、FAカップ準々決勝のボルトン・ワンダラーズ戦では、ガレス・ベイルクロスボールに反応し11分に先制ゴールを記録した。プレミアリーグでは37試合に出場して2得点、1アシストを記録し、 PFA年間ベストイレブンPFA年間最優秀若手選手賞に選出される活躍を見せた[1]

2012-13シーズンはリーグ戦は36試合、UEFAヨーロッパリーグFAカップなどを含めると全50試合に出場しチーム内最多の出場数となった[2]

2013-14シーズンからは、背番号を28番から2番に変更[3]プレミアリーグ第13節のマンチェスター・ユナイテッドFC戦では、得意の直接フリーキックで先制点を奪う活躍を見せた[4]。第23節のマンチェスター・シティFC戦では後半から右サイドハーフのポジションを務めた。12月18日のフットボールリーグカップの5回戦アストン・ヴィラ戦では、自身プロ入り初となるキャプテンマークを巻いて出場した。

2016-17シーズンは安定したパフォーマンスを見せ、プレミアリーグ(PFA)の年間ベスト11に選ばれた[5]

マンチェスター・シティ

マンチェスター・シティFCでのウォーカー(2021年)

2017年7月14日、マンチェスター・シティFCと5年契約を結び、背番号は2番であることが発表された[6]。2017-18シーズンのシティの優勝に貢献したことが評価され、移籍後は初のPFA年間ベストイレブンに選ばれた[7]

2019年6月19日、マンチェスター・シティFCとの契約を2024年まで延長したことが発表された[8]。2019年11月6日のチャンピオンズリーグ、グループステージのアタランタBC戦では、エデルソンの負傷交代、その後出場した控えGKのクラウディオ・ブラーボの退場により急遽GKを務め10分間プレー、ルスラン・マリノフスキーの直接FKをストップするなど無失点で終えた[9]

2023-24シーズン、リーグ戦32試合に出場、プレミアリーグ史上初のリーグ戦4連覇という歴史的快挙に貢献した。

ACミラン

2025年1月24日、ACミランへ2025年6月30日まで買取オプション付きローン移籍[10][11]。2025年2月2日、セリエA第23節インテル戦にてスタメンフル出場、ミランデビューを果たす[12]。2025年4月8日、右肘を骨折。肘頭骨接合術を受けたことにより離脱することになった[13][14]。4月27日、セリエA第34節ヴェネツィア戦にて後半71分、負傷したアレックス・ヒメネスと交代で途中出場、戦列復帰した[15]。シーズン終了後、買取オプションは行使されず退団となった。

バーンリー

2025年7月5日、プレミアリーグに復帰したバーンリーFCに2年契約で加入した[16]

代表

世代別代表

2009年2月4日、まだリーグ戦でプレーしていないにもかかわらず、U-19イングランド代表に初招集された。U-21イングランド代表としてUEFA U-21欧州選手権2011に出場した。

A代表

2011年11月12日のスペイン代表戦、スコット・パーカーと交代でA代表デビューした。11月15日のスウェーデン代表戦では、代表で自身初の先発フル出場、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたが、怪我のため、翌2012年に行われたUEFA EURO 2012への出場を逃した[17]

2014 FIFAワールドカップのヨーロッパ予選にも出場、本戦出場権獲得に貢献した[18]

2016年、UEFA EURO 2016のメンバーに選出され、3試合に出場した。

2018年、2018 FIFAワールドカップのメンバーに選出され[19]、出場した。2020年9月5日のUEFAネーションズリーグアイスランド戦ではイングランドの選手としてはラヒーム・スターリング以来4年振りとなる退場処分となった[20]

2023年9月9日、UEFA EURO 2024予選ウクライナ代表戦で得点を記録した。代表77試合目の出場での初ゴールとなり、77試合目での初ゴールはイングランド代表史上最長記録となった[21]

プレースタイル

対人守備において圧倒的な強さを誇り、世界最高のサイドバックの1人と称される[22][23]

183cm, 85kgの強靭なフィジカルと最高時速37.31kmの圧倒的なスピードを併せ持つ[24]

ネイマールエデン・アザールをはじめとする数多くのドリブラーが「対戦した中で最も苦戦した選手」としてウォーカーの名を挙げている。

マンチェスター・シティ移籍後は監督であるペップ・グアルディオラの指導により現代的なサイドバックへと進化。攻撃時には積極的にオーバラップを行い、質の高いクロスを供給する。試合中は常に上下動を繰り返し、守備はもちろん攻撃においても大いに貢献することができる。

私生活

2020年新型コロナウイルスの影響でプレミアリーグが中断し、イギリス国内でもロックダウンが実施されている中で度々、イギリス政府が定めた外出禁止令を破ったことが問題になった[25]

バーで下半身を露出するなど度々警察の捜査も受けている[26]

2024年10月には妻から離婚を申請された[27]

個人成績

クラブ

2025年1月25日現在
クラブ シーズン リーグ カップ リーグカップ 国際大会 その他 通算
ディビジョン 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
シェフィールド・ユナイテッド 2008-09[28] チャンピオンシップ 2 0 2 0 0 0 3 0 7 0
ノーサンプトン・タウン (loan) 2008-09[28] リーグ1 9 0 9 0
トッテナム・ホットスパー 2009-10[29] プレミアリーグ 2 0 2 0
2010-11[30] プレミアリーグ 1 0 0 0 1 0
2011-12[31] プレミアリーグ 37 2 5 0 0 0 5 0 47 2
2012-13[32] プレミアリーグ 36 0 1 0 2 0 11 0 50 0
2013-14[33] プレミアリーグ 26 1 1 0 3 0 4 0 34 1
2014-15[34] プレミアリーグ 15 0 0 0 3 0 3 0 21 0
2015-16[35] プレミアリーグ 33 1 2 0 0 0 0 0 35 1
2016-17[36] プレミアリーグ 33 0 1 0 0 0 5 0 39 0
通算 183 4 10 0 8 0 28 0 233 4
シェフィールド・ユナイテッド (loan) 2009-10[29] チャンピオンシップ 26 0 2 0 28 0
クイーンズ・パーク・レンジャーズ (loan) 2010-11[30] チャンピオンシップ 20 0 20 0
アストン・ヴィラ (loan) 2010-11[30] プレミアリーグ 15 1 3 1 18 2
マンチェスター・シティ 2017-18[37] 32 0 3 0 6 0 7 0 48 0
2018-19[38] 33 1 5 0 3 1 10 0 1 0 52 2
2019-20[39] 29 1 2 0 4 0 6 0 1 0 42 1
2020-21[40] 24 1 3 1 4 0 11 0 42 2
2021-22[41] 20 0 3 0 1 0 7 1 0 0 31 1
2022-23[42] 27 0 6 0 1 0 5 0 1 0 39 0
22023-24 32 0 6 0 0 0 9 0 0 0 47 0
2024-25 15 0 0 0 1 0 2 0 0 0 18 0
通算 212 3 28 1 20 1 57 1 3 0 319 6
ACミラン (loan) 2024-25 セリエA 11 0 3 0 0 0 2 0 16 0
総通算 478 8 48 2 28 1 87 1 6 0 650 12

代表歴

出場大会

試合数

  • 国際Aマッチ 95試合 1得点(2011年-)[43]
2025年5月25日現在


イングランド代表 国際Aマッチ
出場 得点
2011 2 0
2012 2 0
2013 6 0
2015 3 0
2016 10 0
2017 9 0
2018 12 0
2019 4 0
2020 5 0
2021 12 0
2022 8 0
2023 8 1
2024 12 0
2025 2 0
通算 95 1

タイトル

クラブ

クイーンズパーク
  • フットボールリーグ : 2010-11
マンチェスター・シティ

個人

脚注

  1. ^ ファン・ペルシ、PFA年間最優秀選手に選出 最優秀若手選手賞はウォーカーにgoal com 2012年4月23日
  2. ^ ウォーカー 日々、是、反省spurs japan 2013年6月9日
  3. ^ 13-14シーズンの背番号が決定spurs japan 2013年8月1日
  4. ^ ウォーカー ナセルの成せる技spurs japan 2013年12月1日
  5. ^ PFA teams of the year: Chelsea and Tottenham dominate Premier League XI”. BBC (2017年4月21日). 2017年4月22日閲覧。
  6. ^ KYLE WALKER JOINS CITY ON FIVE-YEAR DEALManchester City FC 2017年7月14日
  7. ^ “Manchester City dominate PFA Premier League team of the year”. (2018年4月18日). https://www.theguardian.com/football/2018/apr/18/manchester-city-dominate-pfa-premier-league-team-of-the-year 2018年4月18日閲覧。 
  8. ^ KYLE WALKER SIGNS NEW CITY CONTRACTManchester City FC 2019年6月20日
  9. ^ なお、2019-20シーズンのチャンピオンズリーグでアタランタを相手に失点を喫しなかったGKはウォーカーのみである。
  10. ^ OFFICIAL STATEMENT: KYLE ANDREW WALKER” (英語). AC Milan (2025年1月24日). 2025年1月25日閲覧。
  11. ^ ミラン、マン・C主将ウォーカーを獲得!買取オプション付きの半年間のレンタル移籍に”. goal.com (2025年1月25日). 2025年1月25日閲覧。
  12. ^ ACミラン - インテルナツィオナーレ・ミラノ, 2025/02/02 - セリエA - マッチシート”. transfermarket.com. 2025年2月3日閲覧。
  13. ^ OFFICIAL STATEMENT: KYLE WALKER” (英語). AC Milan (2025年4月8日). 2025年4月12日閲覧。
  14. ^ ミランに痛手…ウォーカーが右肘骨折で手術。冬加入でここまで12試合に出場”. Goal.com (2025年4月9日). 2025年4月12日閲覧。
  15. ^ ヴェネツィアFC - ACミラン, 2025/04/27 - セリエA - マッチシート”. 2025年5月18日閲覧。
  16. ^ CLARETS COMPLETE WALKER SIGNING』(プレスリリース)バーンリーFC、2025年7月5日https://burnleyfootballclub.com/content/clarets-complete-walker-signing2025年7月5日閲覧 
  17. ^ "England Euro 2012 squad: Ruddy, Carroll & Defoe in, Ferdinand out" BBC Sport. 16 May 2012. Retrieved 3 March 2013.
  18. ^ イングランド代表 スパーズから3人招集spurs japan 2013年10月1日
  19. ^ “England World Cup squad: Trent Alexander-Arnold in 23-man squad”. BBC Sport. (2018年5月16日). https://www.bbc.co.uk/sport/football/44138600 2018年5月17日閲覧。 
  20. ^ Iceland 0-1 England: Late Raheem Sterling penalty seals Nations League win”. www.skysports.co.com. 2020年9月10日閲覧。
  21. ^ 33歳ウォーカーがイングランド代表初ゴールを記録 「ホッとした」”. 超ワールドサッカー (2023年9月10日). 2023年9月10日閲覧。
  22. ^ ムバッペを完封できる守備者は彼しかいない シティの攻守に貢献する万能型SB (2021年11月25日)”. エキサイトニュース (2021年11月25日). 2025年2月14日閲覧。
  23. ^ TIMES編集部, ABEMA (2023年11月15日). “「速すぎる…」「このスピードおかしいだろ!」“最高時速37キロ”のプレミア最速王の全力疾走がヤバすぎる瞬間 対人最強DF・ウォーカーのダイナミックすぎる爆速守備 | プレミアリーグ | ABEMA TIMES | アベマタイムズ”. ABEMA TIMES. 2025年2月14日閲覧。
  24. ^ Co.,Ltd, livedoor (2023年5月31日). “ハーランドは8位…今季プレミアリーグで最高速度を記録した選手とは?”. サッカーキング. 2025年2月14日閲覧。
  25. ^ 懲りないカイル・ウォーカー「24時間でコロナ違反ハット」”. web.gekisaka.jp (2020年5月8日). 2020年5月25日閲覧。
  26. ^ マンCウォーカーがバーで下半身露出、公然わいせつ疑いで捜査開始 逮捕なら最長2年の禁錮刑も”. 2024年5月24日閲覧。
  27. ^ 盧載鎭. “浮気癖あるマンCウォーカーが離婚へ アニー夫人が離婚申請、慰謝料で財産半分の29億円要求へ - プレミアリーグ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年2月14日閲覧。
  28. ^ a b “カイル・ウォーカーの2008/2009での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2014年8月23日閲覧.
  29. ^ a b “カイル・ウォーカーの2009/2010での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2016年4月8日閲覧.
  30. ^ a b c “カイル・ウォーカーの2010/2011での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2016年4月8日閲覧.
  31. ^ “カイル・ウォーカーの2011/2012での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2014年8月23日閲覧.
  32. ^ “カイル・ウォーカーの2012/2013での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2014年8月23日閲覧.
  33. ^ “カイル・ウォーカーの2013/2014での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2014年8月23日閲覧.
  34. ^ “カイル・ウォーカーの2014/2015での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2016年4月8日閲覧.
  35. ^ “カイル・ウォーカーの2015/2016での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2016年5月29日閲覧.
  36. ^ “カイル・ウォーカーの2016/2017での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2017年7月20日閲覧.
  37. ^ “カイル・ウォーカーの2017/2018での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2018年7月11日閲覧.
  38. ^ “カイル・ウォーカーの2018/2019での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2019年6月9日閲覧.
  39. ^ “カイル・ウォーカーの2019/2020での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2020年9月5日閲覧.
  40. ^ “カイル・ウォーカーの2020/2021での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2021年7月8日閲覧.
  41. ^ “カイル・ウォーカーの2021/2022での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2022年11月29日閲覧.
  42. ^ “カイル・ウォーカーの2022/2023での成績”. Soccerbase. Centurycomm. 2022年12月10日閲覧.
  43. ^ カイル・ウォーカー - National-Football-Teams.com

外部リンク




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